後輩に貢がれた【乙骨憂太】

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私が高専に入学した理由は金である。




そう、金。世の中金である。
親戚の金にがめつい美女を見て育ち、二次元にハマった結果何事も金が必要だと知った。


某先人は言った。「課金は食事」だと。





「課金をしたものは、サービスが終わったらなくなると言われた」



「そんなこと言ったら美味しいものを食べたら無くなる」



「そう考えたらむしろ、課金の方が有用ではないか?」






他にも某先人は






「一生懸命働いてお金を稼いでも使う時間がないから、課金のボタンを押す時が「最高に自分が働いた」って言う気持ちになる瞬間」





全くもってその通りだと思う。

だからこそ金とは自分で稼いだからこそ意味があって、誰かに貢がれて金を貰うのは私の中では何かが違う。
なのに、




『乙骨憂太ってなに？？』





いや人物は分かる。
不審者でも他人でもなければ普通に知り合い。

だけど何故彼の名前が私の通帳に入っているのか。




『そんなわけでどうすればいいと思う？？』



「«とりあえずもらっとけ。それか俺が貰う»」



『アッ、お前に電話した私が馬鹿だった』



「«A、金ちゃんに辛辣ぅー…あっ、じゃあ突撃☆一年の乙骨憂太やれば？»」



『……綺羅羅ナイス。ありがとう』



「«対応の差がすげぇな»」






同級生達に相談し終わり、私は急いで一年教室に向かった。




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