松田さんの彼女は死にたくない【名探偵コナン】

＿ ページ28

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「今のってAさん？」



「ああ。こうなったら、意地でも生きて帰らねぇとな。おい、高木」



「は、はい！」



「俺の事肩車出来るか？」



「た、多分出来ると思います」



「よし。坊主はさっき連絡があった通り、お前は解体道具を受け取ってくれ。俺が登れば一瞬であの世へドカンだ」



「うん…でも、やっぱり僕が爆弾を解体した方がいいんじゃ──」



「馬鹿言え。ガキにそんな真似させられるか。こういうことはプロに任せな」



「！……うん」




ガキに命かけさせる真似なんざさせねぇし、この爆弾は俺にとっても萩原(アイツ)にとっても宿敵なんだ。
他人に…関係のねぇ、コナンに任せる訳にはいかない。
こっちにもプライドってものがある。


それに今頃萩も準備してる頃だろう。
だが多分、前回の観覧車の時のように病院まで分かってもどこの病院か分からなかった時みたく、数が多く、共通する場所だと推測できる。


もう一度、今回送られてきた暗号を思い出してみる。
メジャーリーガーという言葉から導き出される意味。
これは多分英語に変換しろというキーワードだろう



『延長戦』は“EXTRA INNING GAME”、『出来のいいストッパー』は『防御率がいい』と置き換えるとして“GOOD ERA”



待てよ。これ普通に『防御率』だけでいいのか。



…そうか。延長戦の"EXTRA INNING GAME"のEXTRAの中に"ERA"が入っている。
それを抜いて余る文字はXT。



Xの上にTを逆さにくっつけると学校の地図記号の文になる。
やっぱり病院と同じように地図記号で表してきやがったか…となると、前回のように爆発する3秒前にヒントが出るってところだな。




「たっく、難儀なヤローだぜ」




以前の俺だったらヒントを全部見てメールを打ってるだろうが、今回は高木の他にコナンもいる。
それに＿＿＿





(『私、待ってるから』)





アイツが、あの家で待ってるんだ。
絶対に選択肢を間違えない。







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