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五条先生に着いてきて、と呼ばれた場所はグラウンド。
先生からはサシでの一本勝負とのことで、私の相手は真希さん。
勝負内容は術式や武器を使って、との事なのだが手加減をしている訳ではなく私の場合相手が死にかねんので五条先生から槍を借りて構える。
大丈夫、今でも教えてもらっているから感覚は分かるし、動かせる。
「術式は使わねーのか?」
『私の術式、ちょっと危なくて…でも槍使えるから大丈夫』
「へぇ?」
「__それじゃあ、はじめ!」
その瞬間、真希さんと私は同時に動き出す。
それでも真希さんの方が一足早く攻撃態勢に入り、私は守りに徹する。
真希さんの攻撃は一撃、一撃が力強くて重く、私なんかじゃ比べられないほど強く成長しがいのある子だ。
『っ…!』
「ふッ!」
そして真希さんの薙刀により私の槍は吹き飛び、私も地面に尻もちをつく。
「勝者 真希!」
「よっし」
『あー…ダメだったかあ』
「でも藤丸もすげぇよ。 あの槍使い誰に教わったか聞きたいくらいだ」
『あはは…』
実は過去の英雄達からなんです。
多分、真希さんはこういう武道に関して天賦の才があるんだと思う。
いくらすごい人に教えてもらっても私は凡人止まりだし、すごい頑張って習得してもちょっと強い凡人ぐらいだ。
「でも、人に対して強くても呪詛師や呪霊相手になると私は呪力や術式が無いから、眼鏡がなきゃ呪霊も見えねぇし、藤丸よりも弱くなるけどな」
『…す、凄い!!』
「は?」
『術式が無くてもあんなに強いだなんて、真希さん将来絶対大物になるよ。
手の豆とか手つきとか凄い頑張ったんだなって分かるし…私、師匠が沢山いるからその人達に教えてもらったら真希さんもっともっと強くなれると思う!
それでその、自己紹介で言ってた禪院家? の人達蹴散らして見下してやろうよ!』
そう言うとその場はしーんと静まった。
え、え、私なんかやらかした?
「っあっははは!! 私にそんなこと言ったやつ藤丸が初めてだわ。
彼奴らを蹴散らして見下す、めっちゃウケるな」
「しゃけしゃけ」
「しかも藤丸は素で褒めてんだもんな。 嘘の欠片もねぇし」
「五条とは大違いだな」
「突然の流れ弾に驚きを隠せないGLG」
「よーっし。 立香、後でもう一勝負だ」
『! おっけまるー! 次は真希ちゃんに勝つよ』
「そう簡単に勝たせねーよっ」
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卵(プロフ) - 宿儺はアレンジで鯖にしたのですね!とても面白いです! (2022年1月12日 17時) (レス) @page50 id: 6865e96490 (このIDを非表示/違反報告)
むくろ(プロフ) - 宿儺とはどうやって知り合ったのか? (2021年12月27日 2時) (レス) @page1 id: 174613f474 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 雄里さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願いします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年11月1日 14時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
美織 - めちゃくちゃ面白いです。FGOと呪術のクロスオーバー好きだけど少ないのでとっても楽しみにしてます。更新がんばってください! (2021年9月2日 8時) (レス) id: f1dbde919a (このIDを非表示/違反報告)
椏葵 - ソロモン見たんですか?いいなぁ〜(・∀・) (2021年8月3日 16時) (レス) id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雄里 | 作者ホームページ:https://twitter.com/Yuri_Asum
作成日時:2021年2月20日 1時