世界を救った次は呪霊を祓う【呪術廻戦】

「＿3＿」 ページ3

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『あ"っ プリント忘れたっ』


「行ってら」


『行く前提！？』



いや行くけども。
家に帰ってきて、夜に課題のプリントをやろうと思ったら学校に忘れてきてしまった。
なんてこったパンナコッタ。

我が母に見送られ、いざ夜の学校へ。
夜の学校ってすごいワクワクするよね。
学校七不思議とかめちゃくちゃ興味ある。

私の家は学校からすぐそこで、走って二分もすれば学校に着いた。
この学校セキュリティ甘々だから生徒玄関の鍵は開いている。
…うん、課題取りに来た自分が言うのもなんだけど、セキュリティはちゃんとした方がいいと思う。




『…お、あったあった！』



自教室の自分の机の引き出しに入っていた課題を取り出す。
さて、課題も取りに来た事だし、何か起こる前にさっさと帰ろう。
そう思って教室を出て、玄関に向かおうとすると「変なもの」が私の前に立ちはだかっていた。



【ィ…ｲﾀｲﾖｫ…ｲﾀ…ｲﾀｲｨ】


『……』



逃げよう。







＊＊＊






『っはぁ…はぁ…はぁ…！』


【ﾀｽｹﾃ…ﾀｽｹﾃ…】


『しつっこい！』



私はガンドを放とうと思ったけど、この世界には魔術はないんだったァ！！
くそう、前世の癖だ。ちくせう。

「変なもの」から逃げ回っていると前方にも「変なもの」が現れた。
なんで！？ 昼間には全然居ないのに…！！
これだからお化けみたいなやつは！！

絶体絶命、大ピンチ。



『っ……召喚陣無いけど一か八かだ！

素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公っ。
降り立つ風には壁を。
四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ！

閉じよ(みたせ)。 閉じよ(みたせ)。 閉じよ(みたせ)。 閉じよ(みたせ)。 閉じよ(みたせ)。


繰り返すつどに五度っ…。
ただ、満たされる刻を破却する…！

────告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に！
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ！

誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。

汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ──！』




絶対に来るはずないと思っている。だけど、少しくらい───。
私は右手を握り、そう願うと右手が熱くなり激痛が走る。






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