平成のホームズが居るなら平成のモリアーティが居たっていいじゃない【名探偵コナン】

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あのあほぉ…今は捜査一課だろうが。
……あれ、ちょっと待って。
一個目の在処はめっちゃ簡単に分かったけど、二個目の在処は分かりにくかった。
落ち着け工藤A。一度犯人の思考になってみよう。
私が犯人なら一つ目の爆弾を解体してるときに“病院”以外のヒントを仄めかせてみたりする。 そして解体すればもう一つの爆弾の在処は手に入らない…爆発から数秒前に答えが出るように仕込んでおく。

一つ目の爆弾を解体し二つ目が見つからなかったら爆発を防げないし大量の人間を無差別に殺せる。
犯罪者の的である警察の権威も地に落とせるで一石二鳥。
もし、私の言葉に耳を傾け解体しなかったら、それはそれで私には好都合。
二つ目の爆弾の場所は分かってもその場にいた機動隊や警察官は爆発に巻き込まれ殺せるのだからね。
てことは＿＿＿



『…おい、萩。これヤバいよ』


「«どういうこと？»」


『陣平がトラップに殺られる』




＊＊＊




お萩に電話してから、看護師に事情を話して患者達を避難。
そしてすぐにお萩達が来てくれた。




『研二…！ ッゴホ』


「っA、風邪ひいてるならあんまり喋るな！」


『風邪なんかより、陣平は？ 連絡繋がった？』


「あいつ、一行に出ないんだよ」


『はぁ！？ っゲホッ』


とりあえず、この爆弾は俺が解体するから、と爆弾は研二に任せて私は急いで陣平に連絡した。



「«───あ"ー、Aか。 今、爆弾と観覧車でランデブーしてっから»」


『陣平！ 今すぐ爆弾を解体して！ ゲホッ』


「«は？ まだもう二つ目の爆弾が»」


『今私の、目の前にあるの！ それでお萩が解体してる！
陣平、それは罠だ。 だから今すぐ…ゲホッ、ゴホッ』


「«＿＿それは無理お願いだな»」


『はぁ！？』


「«それが本当に今回予告された爆弾か分からねぇ»」


『っ……この阿呆が！！ 』


「«阿呆言うな»」


『五月蝿い！お萩からFAXの内容を聞いて、それを解いたら『米花中央病院』って答えになった。私の脳ミソを舐めるなよ…この天パグラサンが。
もし解体しなかったら、今此処で！ お萩と！ 爆弾心中してやる！！』


「«なっ»」


私の言葉に陣平と他の機動隊達がぎょっとした。
殺ると決めたら殺るぞ私は。


「そうだぞじんぺーちゃん。 そんなとこで死んだら、俺達も後追うから。
そんなことされたくなきゃ、さっさと解体しろ！」


「«っ……あぁ、十秒あれば十分だ！»」





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