平成のホームズが居るなら平成のモリアーティが居たっていいじゃない【名探偵コナン】

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『…森谷帝二？』




朝。家のポストを開けると、そこには一つの封筒が入っており、中には手紙──というよりも、ガーデンパーティの招待状が入っていた。


担当の人が手紙を預かっていると言われて、送られた物だ。

森谷帝二って言えば前に兄さんから聞いたことがあった建築家だっけ。
なんでそんな人が私に…？



『えーっと？ 守谷A先生の新作「幻夢の花園」を読ませていただきました。とても楽しく、そして驚きの展開に久しぶりにワクワクさせていただきました。また、私は先生の大ファンでして、是非ガーデンパーティに招待したく手紙を送りました。良いお返事をお待ちしています……か。あの二人…は多分無理だから、成実君と行くか』




松萩コンビは仕事だろうし、成実く……いや、彼も医者として大変だろうから誘うのやめとくか。
となると……人妻かつ、私の大切な友人であるあの子を誘うか。





「«もしもし。突然どうしたの？»」



『やあ、ナタリー。久しぶりに私とデートしないかい？』



「«ふふ。かっこよく言っても、ダメよ。私にはワタルがいるんだから»」



『相変わらず幸せそうでなによりだよ』



「«Aも元気そうで嬉しいわ。新作を読んだけど、とても凄かったわ！ さすが平成のモリアーティ教授ねっ»」



『私がモリアーティ教授とか本っ当に恐れ多いんだけどね……それで、本題なんだけど───』





私はナタリーに森谷さんからの手紙の内容を軽く説明。
幼馴染み×2について聞かれた時は仕事があるだろうからと言った。





「«ガーデンパーティ…楽しそうね！ 今夜ワタルに聞いてみるわ»」



『ありがとう。それとなんか付き合わせたみたいな感じになってごめんね』



「«全然！ 久しぶりにAと出かけるの楽しみだから。それと、いつも応援しています。守谷先生»」



『！…あははっ、ありがとう。親愛なる私の読者様』










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