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番外編〔福地桜痴〕 ページ48

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──これは、前世で近松Aが福地桜痴と出会った話である。






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『はぁっ…はぁっ…』


 齢12歳程の少女はと或る組織から逃げていた。
組織の名は「ポートマフィア」 ヨコハマの中心部に聳え立つ楼閣(ビル)である。

 少女は三年程前に現 首領である森鷗外に攫われ、自動的にマフィアになってしまった。
何故マフィアに、と思っただろうか。 少女は元々平々凡々の一般家庭で幸せに過ごしていたのだ。
裏の事情なんて一切知らず───…

 だが或る日、そんな少女の家にマフィアが襲撃してきたのだ。
少女の両親共々、普通の一般企業に属し、裏との関係なんて一切無かったのにだ。
彼らが襲撃してきた目的は───近松Aの確保だ。

 近松Aは幼少期、『異能力』というものを発祥してしまった。
その異能力は殺戮に匹敵のものだった。
少女の両親はマフィアに見つからせまいと異能の存在を隠し、少女を守ったが……何処からか情報が漏れた。

 勿論マフィアはその異能を狙い、少女の家を、家族を襲ったのだ。
結果、少女の両親は少女を守り死亡。 取り残された少女はそのままマフィア入りしてしまった。

 だが、マフィアの中で少女が唯一信頼出来る人物が出来た。
名は織田作之助。 ポートマフィアの下級構成員であり、『人を殺さないマフィア』であった。
そんな彼に少女はとても懐いた。

 作之助は少女を組織から逃がすために、監視がつかない時間に少女を組織から抜け出させた。
それが現在の状況である。


『織田作……っ』


 彼女は路地を走り続ける。
逃げないと、ポートマフィアから逃げないと、と脳内でずっとどうやって逃げるか考えていた。
路地を抜け出したその時、ドンッと誰かとぶつかってしまった。


「む? どうしたのだ少女よ、何やら急いでいたようだが!」

『あ…』


 少女は顔をあげた。
そこには緑色の隊服に身を包め、軍警の紋章が入った帽子を被っていた三十代程の白髪の男性。
警察に捕まったっていい、あの組織、あんな最低最悪の所から逃げられるのならば、と思い男性に縋りつく。


『軍警の人っ…扶けて、くださいっ!』





これが近松Aと福地桜痴の出会いで或る。




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番外編〔誕生日贈呈品〕→←第45話〔雪の守護者を探せ!〕



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遊馬雄里(プロフ) - al8056さん» 自作ですよ〜。 さすがに周りのフレームみたいなのはトレスですけど;; (2020年12月2日 10時) (レス) id: fd01452b84 (このIDを非表示/違反報告)
al8056(プロフ) - この(設定の)イメ画自作ですか!?上手すぎません!? (2020年12月2日 10時) (レス) id: 6b4ec52995 (このIDを非表示/違反報告)
望乃花(ののか)(プロフ) - 遊馬雄里さん» わざわざ答えていただきありがとうございます!とても助かりました。遅くなりましたが、作品の更新応援しています! (2020年10月3日 22時) (レス) id: 5a7263c5de (このIDを非表示/違反報告)
遊馬雄里(プロフ) - 望乃花(ののか)さん» 次に「デザインテーマ:」と書かれている下に10個程の選択肢があり、その一番下の「カスタム」を選択したら白い空白の所にコピーしたフォントを貼り、保存すれば完了です。 (2020年10月3日 22時) (レス) id: fd01452b84 (このIDを非表示/違反報告)
遊馬雄里(プロフ) - 望乃花(ののか)さん» 私の場合、フォントは花宮夢様から借りているものですが、まずは編集画面を開きの下の方にある「ページデザインを設定」という所を押します。 (2020年10月3日 22時) (レス) id: fd01452b84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雄里 | 作成日時:2019年12月1日 3時

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