第38話〔複合商業施設にて〕 ページ40
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今日は世の中日曜日な為、私は近くの
読んでいた本の新作が出て、それを購いに来ていたのだ。
早く買わねば売り切れる!!
私が購う作品はとても人気な小説家の本で、出せば直ぐに売り切れてしまう。
『幸運だったな…最後の一冊で』
丁度最後の一冊だった本を手にし、レジに向かっていると或る紹介棚に目が行った。
そこには『オススメの文豪作品!』と見出しが目立つように書かれている。
『太宰治…中原中也…か』
他にも沢山の知り合いの名前。
そう、この世界で文豪と呼ばれている人達は前世で知り合いだった人物達と名前が一致しているのだ。
そして『異能力』とは、その人物達の作品から来ているのだと判明。 私の能力は近松秋江という人物の作品からだった。
『……織田 作之助──天衣無縫』
この本を見る度に買おうか買わないかと迷う。
いや、実際この世界の織田作之助は元の世界の織田作之助とは別人なんだけど…
『うぅ…』
「どうしたんだ? 何か考え事か?」
『ちょっとね……って山本君!』
「よっA!」
誰だと思い、振り返ったら山本君が居た。
今日も今日とて笑顔が眩しいね!!((
私の目が乾涸びそうだよ。
『…あれ、今日補習とか云ってなかった?』
「あぁ、ツナと獄寺と一緒にサボったのな! 今は笹川やハルと合流して遊びにきたのな」
『そうなんだ…でも、他の人達の姿が見えないけど?』
「歩いてると丁度Aが見えたからさ」
そう云うと爽やかに笑う山本君。
やだ、なにそれ好き。 将来はこんな旦那さんが欲しいわぁ…なんて思ってると山本君が何故か赤面していた。
どったん?
『山本君?』
「…へっ! あ、どうしたA」
『いや…なんか赤面して硬直してからどうしたのかなって』
「な…なんでもない…」
『そう…? じゃあ私、本購ってくるから』
「おっ、おう」
その場で固まっている山本君を置いて私は
そして会計が終わり、山本君と本屋を出ると何かが破壊される破壊音が聞こえてきた。
『なにっ…』
「っ…A、危ねぇから避難してろよ!」
『えっ、ちょっ、山本君?!』
自分から危険に突っ込んで行きやがった!!
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遊馬雄里(プロフ) - al8056さん» 自作ですよ〜。 さすがに周りのフレームみたいなのはトレスですけど;; (2020年12月2日 10時) (レス) id: fd01452b84 (このIDを非表示/違反報告)
al8056(プロフ) - この(設定の)イメ画自作ですか!?上手すぎません!? (2020年12月2日 10時) (レス) id: 6b4ec52995 (このIDを非表示/違反報告)
望乃花(ののか)(プロフ) - 遊馬雄里さん» わざわざ答えていただきありがとうございます!とても助かりました。遅くなりましたが、作品の更新応援しています! (2020年10月3日 22時) (レス) id: 5a7263c5de (このIDを非表示/違反報告)
遊馬雄里(プロフ) - 望乃花(ののか)さん» 次に「デザインテーマ:」と書かれている下に10個程の選択肢があり、その一番下の「カスタム」を選択したら白い空白の所にコピーしたフォントを貼り、保存すれば完了です。 (2020年10月3日 22時) (レス) id: fd01452b84 (このIDを非表示/違反報告)
遊馬雄里(プロフ) - 望乃花(ののか)さん» 私の場合、フォントは花宮夢様から借りているものですが、まずは編集画面を開きの下の方にある「ページデザインを設定」という所を押します。 (2020年10月3日 22時) (レス) id: fd01452b84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雄里 | 作成日時:2019年12月1日 3時