今世は一般人として過ごしたいです【REBORN】

第31話〔ただの友人〕 ページ33

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　なんで…と恭弥君の口が開く。


『…私も場所を突き止めてね。ここまでは勘でかな。 それより非道い怪我だ、直ぐに手当するよ』


　私は鞄から救急用のポーチを出す。
叔母さん…入れてくれてありがとう。
女子力のない私とひと味違うね。


「ねぇ…彼奴…六道骸から君の名前が出たんだけど…彼奴と君の関係はなんなの？」

『…伊太利亜で出会った、ただの友人さ』

「友人、ね…」


　あんな変な髪型をしててもね。


「A…あんな奴とは縁を切った方がいいよ」

『……そうだね、確かにそうだ。 でも、脳内で切ろうと思ってても心は切りたいと思ってないみたいでね』

「…」


　私は黙々と手当を始める。
結構骨が何本かやられてるな…あのナッポーの妖精(笑)め…マジで覚悟してろよ。

　私のかわい…否、カッコイイ幼馴染みを傷付けたんだ。
やったねナッポー、デコピンと海老反りの刑は確定だよ！(いい笑顔)


「彼奴は絶対にっ…君を巻き込めたはずだ…僕を誘き寄せる餌に」

『…』

「それなのに…っ」


　そう云うと何か言葉を詰まらせた後、舌打ちをする恭弥君。
…確かに巻き込めた、けど…私が返り討ちにしてたな。
幻術の原理知ってるし、異能力で拘束ですれば。

　そもそも私、並盛中ケンカの強さランキング2位だし、どうせ巻き込まれてたな。
それに多分フゥ太君を心理的操作(マインドコントロール)でもして匿名でお願いした私の名前を出してるだろうし。

　あ、やべ。 骸に喧嘩強いってバレたな。
　ひ弱な人間のフリしてれば善かった((




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