今世は一般人として過ごしたいです【REBORN】

第14話〔再会は突然に〕 ページ16

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　ヤバい。
今はこの言葉に尽きる。
何故だ、私はたまたま商店街に来たというのになんと云うのに、あんまりだ。


「久しぶりだね、A」


　ふわりと優しく笑う目の前に居る彼。
本来ならば見惚れるような笑顔だろうが私は恐怖のどん底である。


『うん…久しぶりだね＿＿恭弥君』


神様ぁぁぁ！！ 助けて下さァァァい！！！




＊



　ハルちゃんと別れたあと、私は一人寂しく商店街の方に来ていた。
くそうナッポーが私の事噂したせいでくしゃみが止まらないんだけど(※してません)
それにしても並盛を歩くのは久しぶりだ。
やっぱり私がいない間に随分変わったなあ。


『どこか寄ってみようか』


　ナミモリーヌなんてどうだろう。
よくハルちゃんがオススメしてくるし。
甘いのはそこまで好きじゃないけど乾酪ケェキとかは好きだし。


『叔母さんにも買っていこう…』

「あららー？ 君一人？」

『…それが？』


　振り向くと三人の男性が。見るからに高校生ってところか。
え、もしかして中学生に軟派とか考えてんの？ 何それヤバっ


「クールだねえ…どう？ これからお茶しない？」

『ハッ 中学生を茶に誘うとか……面白すぎてわろてまうんやけど。プークスクス(無表情)』

「テメッ！！」

『…』


　私はヒョイヒョイッと相手の攻撃を躱していく。 あっちから手を挙げてきた為、正当防衛が出来るが、私が正当防衛をやると相手を殺しかねない。

　前世じゃ、猟犬はアブナイ奴を相手してたから普通のこういう暴行事件とかはあまり立ち会ったことがないんだよねえ。 どうしようか。

　だーれーかー！！ と心の中で叫んでいるとドゴッやらバキッなどの音が聞こえた。
え…なになになに。 わたしなんにもしてない。


「ねえ、僕の並盛でなにしてるの？」

「なっ…ひ、ひばり！」


　へー…今彼らの目の前でトンファー持ってるやつ、ヒバリ君って云うんだー。
ヒバリねぇ、うんうん。 懐かしい友の苗字だね。
・・・考えるな、なにも考えるな。


「僕の目の前で群れてるなんていい度胸だね。 咬み殺してあげる」

『(無)』


　目の前で繰り広げられる殺戮。
どうしよう、今めっちゃ記憶消したい。
なら忘れろ？ んな無茶な！！

　そして奴らの殺戮が終わると美人男子は私の方を向いて頬に返り血を付けながらふわりと笑った。


「久しぶりだね、A」


神様助けて



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