今世は一般人として過ごしたいです【REBORN】

第10話〔ナッポー骸〕 ページ12

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　そして私達、近松一家は日本から伊太利亜にある 西齊利亜(シチリア)に移住。
くそう 威尼斯(ヴェネツィア)と反対じゃねえか。

　ポ○モンで一番好きな映画の舞台になったから一度行ってみたい。
将来いい職についたら行こう。


「それじゃあA、お父さん達は仕事に行ってくるからいい子にしてるんだよ？」

『了解であります』

「軍曹かっ」


　私はいってらっしゃーいと二人を見送ると二階の書庫に向かう。
私は今はまだ学校には行っていない。
だって伊太利亜語なんて喋れない！ わけわかめだわ！

　英語なら出来るんだけどなあ…伊太利亜語は基本しか前世で習わされた。
あの幼女趣味に付き添う為に必死に発音とかは覚えている。

　こういう時にあの人は役に立つ。 正直胸くそ悪いが感謝している。
……あれ、私なにか一番重要なこと忘れてないか？


『…なんで父さん、伊太利亜に移住なんてしたんだ…？』


　それに父さんの職業について一切聞いたことがない。 もちろん母さんも。
ちょっとアホすぎないか私。

　なんで今の今まで気付かなかった？
西齊利亜(シチリア)と云えばマフィアだし()


『もしかして両親はイタリアンマフィアだったりしてー いや、それはないか！』


あはははっ



・・・。

この空間、解せぬ。




＊



　ということで気分転換に外に出ることにしてみた。
見慣れない街の風景は私を虜にする。
そして上の方から見下ろすと目の前には綺麗な海が広がっている。


『…綺麗』

「おや？ シチリアに来るのは初めてですか？」

『そうなんですよ…先日引っ越してきたばかりで……おや、日本語？』


　声がした方を向くと虹彩異色眼(オッドアイ)に 鳳梨(パイナップル)のような髪型をした子が。
…見た目のインパクトがすごぉい(白目)


「クフフ…少し日本に興味がありましてね」

『へぇ…その歳で日本語をマスター、ね』

「お褒めに預かり光栄です。 僕の名前は六道骸です」

『…』

「？」


　え、なにその名前。 ネーミングセンス大丈夫？ 日本に行ったらその名前弄られないかお姉さん心配。
よし、君は今日からナッポーだね((


「どうかしましたか？」

『なんでもないよ。私は近松 A。 よろしくね、ナッポー君』

「骸です」







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