転生ガチャも引き直したいし、こんな転生特典もいりません。

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とか思っていた時期がありましたよ。ええ。
なんと私の術式はここ数百年と生まれてこなかった「術式分解」であった。その瞬間宇宙猫になったね。
何コレ、転生特典かなんか？？？


だとしたら要らねぇよ！！ なんてモン授からせてるんだよぉぉ！！
うわぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁあぁぁ！！！！


両親は私の術式を聞いた時、驚いた顔をして褒めていたが、目の奥には哀しみの感情があった。


あぁ…この二人は私にこの術式を持って欲しく無かったんだろうと察した。優しい二人の事だから、私が悪用させると考えている。

いい両親を持ったものだぜ…(ホロり)





「……聖奈、もしかするとこれから辛いことをするかもしれない。 でもそれは聖奈自身を守るためでもある…聖奈はそれでも大丈夫かい？」


「うーん…」





確かに呪術を習えば私は私自身を守ることができる。けどなぁー…私チキチキのチキンだから怖いんですよねー！！


鋼のメンタル？ 違います。 アルミのメンタルです。
でも、何も出来ないで自分を守るよりは何かが出来て自分を守る方がよっぽどいい。





「…私を守る為なんだよね？」


「そうだよ」


「なら呪術について教えてもらいたい。 お父さんとお母さんを安心させられるならね」




私がそう言うと一斉に抱きついてきた両親。 耳元でずっとごめんね、ごめんね、と囁かれる。


大丈夫…今なら少しは呪霊なんて怖くない。 だって、こんなにも私のことを思ってくれている両親が居るのだから。





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