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父親から聖奈との婚約の話が出た時、俺は顔には出さなかったが心の中では舞い上がっていた。
聖奈を自分のモノに出来る。 傍に居てくれると。
聖奈もこんな良い話はないだろうと思ってるかな、と思っていたが全然違った。
「勘弁してください……」
そう言って父親と俺に土下座をしてきた。
勘弁？ 何それ、どういうことだよと思い俺は口から「は？」と威圧を含めた声で聖奈に言っていた。
そして父親が聖奈に理由を聞く。
「…その、私のような者が悟…あ、様の婚約者になったら、悟様が後ろ指を刺されるかもしれないため…」
なんだよそれ。
つまり、俺に負担がかかるから婚約したくないと。
なんでそんな馬鹿みたいな事を気にしてんだコイツは…まずそんな奴、この家にはいない。 俺よりも聖奈の方が後ろ指を刺されるはずだ。 まあその場合、権力さえ使っちまえば社会的抹殺だって出来るし、そもそも俺は別に後ろ指を刺されたって平気だ。
それから婚約の話は今月までに決める、という事になった。
本来なら五条の権力で出来るはずだが、父親の友人であるアイツにはあまり使いたくないんだろう。
司波家が退室すると部屋には俺と父親だけとなった。
「…悟、どうしてあの子に執着するんだ？ 確かにあの娘は素晴らしい術式を持っていて、しかもあの歳で賢いようだ。 いい伴侶にはなりそうだが…お前の話を聞かせろ」
「…聖奈は俺の事を、俺自身を見てくれるからです。今まで会ったことのないタイプの女子で、いつもうるさい女子よりも断然良く…傍に置いて、ずっと隣に居てもらいたい」
「……そうか。悟、下がっていいぞ」
「はい」
父親から退室の許可を貰うと俺は急いで聖奈達を追いかけた。
後ろから使用人共が何か言っているがそんなの知らん。
角を曲がると母親に抱き上げられている聖奈を発見し、俺は聖奈の父親の袖を掴んで「聖奈を置いていけ」と言った。
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yuumin - この小説めっちゃ面白かったです！ 続きを楽しみにしてます。 (2022年11月15日 8時) (
レス) @page28 id: a4f8ad7b79 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月16日 2時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
ブドウ味のリンゴ - めっちゃ好きですｯｯｯｯｯ!!!!ほんとに好みの話！！これからも頑張ってください！！ (2020年12月3日 18時) (レス) id: 8dfd0cadf9 (このIDを非表示/違反報告)
遊馬雄里(プロフ) - 名無しさん» こちらのミスでした。 申し訳ありません！ この作品を素晴らしい作品と評価されとても嬉しいです(^^) (2020年12月2日 1時) (レス) id: fd01452b84 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - とても素晴らしい作品です！応援します！あと、細かいかもしれませんが16ページから名前の変更ができなくなっています!（こんな者が指示してすみませんッッ汗) (2020年12月1日 21時) (レス) id: 890ce0fcb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雄里
| 作成日時：2020年12月1日 0時
