【2】勘弁してください ページ12
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俺、五条悟は呪術師の訓練や座学などに飽きて家を飛び出して近くの公園に来ていた。
と言っても、テキトーに歩き回ってたまたま公園をみつけたってだけで、来ようとは思っていなかったし、ここに公園がある事に今日初めて知った。
どうやらここの公園はかなり広いらしく、俺と同い年くらいの餓鬼が遊び回っていた。
俺は家の関係で友人という友人が全然居ないが、そもそも興味が無いためどうでも良かった。
すると誰かからの視線が感じ振り向くと視線を送ってきた奴は黒髪に青みがかった硝子のような透明感のある瞳をした俺と同い年くらいの女子だ。
女子は俺が突然振り向いたのに驚いたのか遊んでいた遊具の鎖から手を離してしまっていた。
「あ、」
「！」
女子の声が聞こえた瞬間、普段こんな事で動かないはずの俺が勝手に動いて女子を助けに向かっていた。勝手に、と言うよりも本能と言った方がいいのか。
俺はギリギリ女子のところに行き、キャッチした。
「っ…おいお前大丈夫か？」
「ﾀﾞ､ﾀﾞｲｼﾞｮｳﾌﾞﾃﾞｽｯｯ」
「なんで片言なんだよ」
女子の反応に少し心の中で笑った。片言で返事されたのは初めてだ。すると女子はハッとして俺の目を見てきた。
その瞬間、俺の脳内に目の前のコイツの術式の詳細が入ってきた。
【術式分解】
相手の術式を体から吹き飛ばし、十分間術式を使えないようにする…まるでコイツの術式は俺の天敵であるかのようだ。
しかも呪霊に向ければ元素レベルの分子に分解し消滅させる…ってとんでもないな。
「あ、助けてくれてありがとう」
「いや別に……たまたま視界に入っただけだから」
「それでもありがとう。 君のおかげで私は顔面からヘッドスライディングしなくてすんだし」
「なにそれ」
俺はその発言が面白可笑しくて声に出して笑った。 こうやって人前で声に出して笑うのも初めてだ。
あの家じゃ、全然笑えないし笑うとすればたまに見せてもらえるアニメ程度だ。
でももし、コイツを助けないでいたらそのヘッドスライディングが見れたんだろうな。
少し想像してまた笑った。
笑い終わると目の前のコイツは何考えているか分からない目で俺をジーッと見つめてきた。
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yuumin - この小説めっちゃ面白かったです！ 続きを楽しみにしてます。 (2022年11月15日 8時) (
レス) @page28 id: a4f8ad7b79 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月16日 2時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
ブドウ味のリンゴ - めっちゃ好きですｯｯｯｯｯ!!!!ほんとに好みの話！！これからも頑張ってください！！ (2020年12月3日 18時) (レス) id: 8dfd0cadf9 (このIDを非表示/違反報告)
遊馬雄里(プロフ) - 名無しさん» こちらのミスでした。 申し訳ありません！ この作品を素晴らしい作品と評価されとても嬉しいです(^^) (2020年12月2日 1時) (レス) id: fd01452b84 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - とても素晴らしい作品です！応援します！あと、細かいかもしれませんが16ページから名前の変更ができなくなっています!（こんな者が指示してすみませんッッ汗) (2020年12月1日 21時) (レス) id: 890ce0fcb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雄里
| 作成日時：2020年12月1日 0時
