第壱話*炭が一個 ページ1
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柱以外が近づいていけない屋敷…か。
どんな感じなんだろう。
もしかして…凶悪な鬼を捕虜として拘束してるとか?
炭「うーん」
我「どうしたの? 炭治郎」
蝶屋敷の廊下を歩いていると善逸と会った。
炭「善逸か。いや……そう言えば後藤さんか『柱以外近づいてはいけない屋敷』があるらしいから近づくなって」
我「何それ!? 怖っ!? 柱以外とか近づくわけないじゃん、馬鹿なの!?」
あはは…と、俺は苦笑いをして禰豆子が入っている箱を背負って蝶屋敷から出た。
出ると、俺の髪の毛に何が付いた。
取るとそれは季節外れの桜の花びらだった。
炭「なんでだ?」
右を振り向くと、奥の方に桜が咲いている所があった。
俺は何故なのか気になって仕方なく桜が咲いている所に歩き出した。
近づくにつれ、桜は多く鮮やかでとても綺麗だ。
桜が咲いている所に付くと大きな塀で囲まれていて届きそうにないな…と思ったら塀の一部分に穴が空いていて、そこから入れそうだ。
炭「……」
穴から入ると庭と屋敷があって、桜がとても満開だった。
炭「わぁっ」
余りに綺麗過ぎて声を上げてしまった。
枝垂桜、八重桜、江戸彼岸桜等の沢山の種類の桜があった。
『………誰?』
すると、胸に響くような声が聞こえてきた。
声がするほうを向くと縁側に一人の女性が座っていた。
炭「す、すみません!! 勝手に入ってしまって」
『ううん、構わないよ。 好きなだけここに入ればいい』
女性はとても優しい匂いがした。 それと同時に悲しく、辛い匂いも。
炭「あの…俺は階級癸の竈門炭治郎と言います……お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
『…私は
らしい…………?
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るる - ↓それな (8月9日 20時) (レス) @page19 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
ユーフォニアム吹きの少女 - ↓↓↓↓それわかる (2020年8月3日 10時) (レス) id: 4438656c34 (このIDを非表示/違反報告)
癸 - お話もそうなんですけど、背景もとてもステキでした!!!!!!。 (2019年11月30日 15時) (レス) id: f1169e14c2 (このIDを非表示/違反報告)
孤爪林音 - 運命 (2019年11月10日 15時) (レス) id: 4b0806f6a3 (このIDを非表示/違反報告)
にゃ(プロフ) - 更新楽しみにしています!大好きな小説のひとつです! (2019年10月13日 14時) (レス) id: 2a13604db8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雄里 | 作成日時:2019年10月9日 23時