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第拾壱話*水が二滴 ページ11





どういう事だ。
何故この二人がこの屋敷に居る。此処は俺達柱以外立ち入り禁止の筈。

屋敷前には隊員が一人見張っている。
なのにどうやってこの屋敷に入った。



炭「あ、あの義勇さん」


冨「何だ」


炭「か、勝手に忍び込んですみません」


冨「自覚があるのに何故忍び込んだ」


炭「そ、それは……」




言えない、か。
我妻は震え、Aの後ろに隠れている。
Aは焦ったような顔をしてチラチラと視線を変えながら俺達三人を見ている。



『……あの、義勇さん』


Aが俺の名を呼び真剣な目で見つめてきた。


『彼らに責任はございません。 彼らのお陰で寂しい日々が楽しく感じるようになったのです。
………なので、責めないでください。』


冨「っ!」



善「Aさぁん…!」



今のAの目には光が灯っている。
その目は昔、俺達が見てきた力強い意思が入っている目。



冨「………分かった。 今回の件は無し、という事だな」


『それでは……!』



冨「…炭治郎、我妻」



炭「は、はい!」



善「ひぃぃ…」



冨「ここに来て、またAと共に話をしてくれ」



俺はそう言い残し屋敷から出た。
Aの笑顔、感情。 それさえ見れれば、二人の侵入者など軽いものだ。

第拾弐話*恋が一つ→←第拾話*雷が一閃



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るる - ↓それな (8月9日 20時) (レス) @page19 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
ユーフォニアム吹きの少女 - ↓↓↓↓それわかる (2020年8月3日 10時) (レス) id: 4438656c34 (このIDを非表示/違反報告)
- お話もそうなんですけど、背景もとてもステキでした!!!!!!。 (2019年11月30日 15時) (レス) id: f1169e14c2 (このIDを非表示/違反報告)
孤爪林音 - 運命 (2019年11月10日 15時) (レス) id: 4b0806f6a3 (このIDを非表示/違反報告)
にゃ(プロフ) - 更新楽しみにしています!大好きな小説のひとつです! (2019年10月13日 14時) (レス) id: 2a13604db8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雄里 | 作成日時:2019年10月9日 23時

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