四話 ページ6
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今日、街を歩いているて、帽子屋のショーウィンドウを見ていたら俺の彼女である春日Aに漸く会った。
Aは俺を見た途端、顔を歪ませ反対方向に脚を動かした。
俺は直ぐにAの腕を掴んだ。
中「やっと見つけたぞ………A」
『…』
振り向いたAを見ると、以前よりも少し短くなった髪にナチュラルメイクをし、大人っぽくなっていた。
俺は少しAに見惚れていた。
が、俺には目的がある。
中「お前に用事がある」
『私はあんたに用事はない。 じゃあね中原』
中「は、」
何で苗字……前まで名前だったじゃねえか。
ンだよそれ…と俺は声を漏らした。
中「ンで苗字呼びなんだよ…」
『え、私ら自然消滅してもう恋人じゃないでしょ?』
中「はァ?」
クソ鯖に云うよりも低い声が出た。
中「なんだよそれ…」
『だって四年間、連絡もくれないわー会ってもくれない…自然消滅としか考えられないじゃない…』
中「…それは忙しくて…」
『それでも…連絡してくれてもいいじゃん…』
Aを見ると少し目が潤んでいる。
そりゃあ四年も連絡しなかったんだ。
泣かれても仕方ない。
けどAのプライドが許さないはずだ。
またその四年間、クソ鯖のせいでマフィアが混乱になっていて忙しく、連絡をしなかった。
その時、Aが爆弾発言を落とす。
『まあ、私はもう中原の事好きじゃないし』
中「はぁ!?」
呆然としている間にAはもう一度歩き出す。
逃がさない。俺はAに怯えない程度の殺気で威圧。
そして腕を掴み殺気を解く。
好きじゃない、自然消滅……そんなの俺は絶対に認めねェ…
中「手前が俺の事が好きじゃなくても、俺はお前の事が好きだ」
『…』
中「俺が手前の事を惚れ直してやる」
『…やれるものならやってみろ』
お前に宣戦布告だ
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Ylixe(プロフ) - 更新待ってます! (2021年8月24日 21時) (レス) id: e810b4e196 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 大丈夫か中原…。 (2020年6月10日 13時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 『お前』では無く『手前』と呼んで欲しかった。 (2020年6月10日 13時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 中也ちゃんが何か好きでねぇ。 (2020年6月10日 13時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 如何にもそうだよなァ。 (2020年6月10日 13時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雄里 | 作成日時:2019年4月23日 2時