だーれが無個性”だけ”と云った！コノヤロー！【ヒロアカ】

”だけ” 25 ページ29

池澤side


太宰「はて。そう云えば先刻の女性給仕さんどこかで見たような──」


それは蓋付きの皿を持ってきた給仕さんだ


……ん？


私は潤君と国木田さんと目を合わせ


(逃げよう)


と、合図しそそくさ逃げた←


その頃の太宰

Noside


太宰「……ん……？」


蓋の中には料理は無く、あるのは奇妙に入り込
んだ機会と粘土状の固体燃料。


そこの信管が刺さり、細引(コード)が太宰の握った蓋にまで繋がっている


そして蓋の裏に張りついていた紙片が落ち、


《矢張リ、ワタシダケヲ視テ》


と書いてあった



蓋の縁には、振動感知式の細引な張り巡らされている


太宰「………あー、これはあれかな……？蓋をこれ以上動かしたら、ドカン、っていう奴かな……？」


笑顔のまま凍りついた表情で、同僚のほうに視線を向ける


が


太宰「あれ……？夏樹？谷崎君？国木田君？」


夏樹と共に逃げ、其所には太宰1人だけだった。


そこには置き手紙が


《太宰、アーメン ( ˇ人ˇ)†by夏樹》←


と、書いてあった


びくりとも身動きが取れない太宰。


また、周りの人達が爆弾皿と事態に気づきはじめた周囲のざわめき


太宰「……あー…………………」



太宰は思考し、上を向き、下を向き、己の立場を考え、次に云うべき言葉を考え、それから力ない声でぼそりと云った


「……ぎゃふん」


新入社員、中島敦──入社前夜

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