お気楽ヒーロー【ヒロアカ】 (ページ15)

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周りを見渡すと、他のペアもちらほら戦い始めていた。

「…よし、今度こそ始めるよ、準備はいい？」

「オメェこそ負ける準備は出来てんだろーなぁ？」

「なっ、負けないし！勝つし！」

あ、鼻で笑われた。

「転入初日から気に入らねェんだよ…！」

や、やっぱり私嫌われてるの…じゃなくて、今は勝負に集中しなきゃ。

両手から炎を出しながらこちらへ爆速で走ってくる爆豪君をじっと見つめた。そして、目を合わせた。

(私の、瞳の奥に________来い。)

「……ッ！」

爆豪君は私の個性によって、瞳の奥に吸い込まれた。一言で言えば、「消えた」。まあ、それは一時的な事だけれど。

そして、その一時的な時間を狙うんだ。

爆豪君が元々走っていた場所まで早足で移動し、彼がワープでここに戻って来てから混乱している瞬間に、

「……んだよ、今の…ッ！？」

背負い投げ。