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自分がしたことをまんまと忘れて迎えた週初め。
朝練終わって教室に入ると椎奈さんはもう来てて
また曲を聴きながら本読んでる。
俺の机の上にはスポーツドリンクと付箋が置いてあった。
“グミ美味しかった、すっごい元気出たありがと”
名前書いてないけどわかる。
付箋で喜んでるけどそんな場合じゃない。
なんでバレた！？起きてた！？どこまで知ってる！？
考えすぎて1人で百面相。
神「しげ？どうかしたん？」
重「えぇ！？あ、ぃやなんも！」
なんかわからんけどバレたらあかん気がしてスポーツドリンクと付箋を急いで隠した。
おい、後ろから見ててもわかるぞ。笑ってるやんけ！
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いつも通り授業中付箋でやり取りしてたら突然椎奈さんが
“聞いてもいい？”
って聞いてきてどうしたんって聞いたら
“金曜日重岡くんAって呼んだ？
あと、おでこになんかした？”
重「､､､！？っごほｯ」
びっくりしすぎてむせてしまった
“なんもしてない！
なんで？”
“なにもしてないなら大丈夫。
気持ち悪かったらごめんね
金曜日重岡くんに夢で名前呼ばれておでこにキスされる夢見たかも”
生まれてから過去一心臓が速い。恥ずかしすぎて顔から火が出そうになる。授業中なのにこんなに真っ赤になってるやつおらんやろ。
なんか返さないとって思って震える手で書く。
“別に、気持ち悪くないから
俺も聞いていい？”
“いいよ？”
“夢ん中で名前呼ばれて、キスされて嫌やった？”
返事を書いてる椎奈さんのことを見る。
いつもより返事が遅くて聞かなきゃ良かったって既に手遅れな後悔が襲う。
書き終わったのか椎奈さんが振り返った。
いつもは机の上に折りたたんだ紙を置くだけなのに今回は手渡しだった。
それも心臓のスピードを上げる材料だった。
紙を開く手が震えている。
重「、、、ぇ」
この人はほんまに期待させるのが上手い
“嫌じゃないよ、多分重岡くんと同じ気持ち”
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作者名：茉莉花 | 作成日時：2024年2月1日 23時
