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25日、カップルが街に溢れてる。毎年この時期になると、いーなーカップルは楽しそうで、なんて嫌味っぽく少しやっかみながら部活してる。






けど今隣にはAがいる。
今日は俺ができる精一杯を捧げるつもり。






街中がキラキラしてて自然と色めき立ってしまう。
行きしにライトアップされたイルミネーションがAを照らす。





小さい両手でホットココアを飲みながら眺めている。コロコロ変わる表情や愛くるしい仕草がいつ何回見ても飽きひん。





美味しいご飯を食べて、小さいクリスマスケーキを一緒に食べて、ちょっとだけショッピングをして帰り道またイルミネーションを眺めながら歩く。





行きしにイルミネーション眺めながら歩いた時よりも少し2人とも歩幅が狭くて歩くのがゆっくりになる。




「、、はぁ楽しかった。明日からまた頑張れそう




ありがと、大毅くん」


重「どーいたしまして




、、、なぁA?」



ん?とくるっと振り向いて首を傾げるAに小さな箱を渡す。



重「クリスマスプレゼント、俺オシャレとかわからんしセンスもあんまりないから友達に色々聞いてんけど




多分似合うと思うからつけて欲しい」




「え、いいの?開けてもいい?」
頷くとプレゼントを開けだした。



中からは小さなピンクのハートがついたネックレス。神ちゃん、流星、小瀧連れて一緒にどれがいいか考えてもらった。



かわいい、嬉しいって喜んでくれてよかった。



重「なぁA?


伝えたいことがあんねん。


でも、まだ卒業とか受験とか大変な時期やから


まだ伝えんとく。


だからそれまでお互い勉強頑張ろ。


しんどくなったらいつでも頼って欲しい。


しんどくなる度またこうやって息抜きしに行こ」





きっとこの世界で誰よりもAを想ってるから、今日も明日も俺が1番Aの子と想ってるから、と思っていつも伝えたいと思ってたことを飲み込んだ。




大丈夫、この気持ちは多分、絶対消えへんから。増していくだけやから。やから安心して欲しいという意味を込めてキュッと手を繋いだ。




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作者名:茉莉花 | 作成日時:2024年2月1日 23時

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