この手を【赤】 (ページ20)

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時は流れクリスマスシーズン。多分受験とかもあって今年度楽しめるイベントはこれで最後になりそう。

Aも頭ええからええ大学行くんやろって言う先生からの期待にちょっと苦しそう。

息抜きに誘ってみてもええやんな。頑張りすぎてるし、25日の1日くらい力抜いてもええと思うんで重岡大毅誘います。

重「あのー、Aさん？」
「ふふっ、なんですかぁ大毅さん？」
参考書とノートを行ったり来たりするAにちょっとちょけて声をかけると乗ってくる。

重「ちょっと俺と息抜きでもしませんか？」

「ん？息抜きですか？」

重「はい、今日じゃなくて25日なんですけど、」

うーん、と考えるふりをして上目遣いで俺を見つめる。

「25日はクリスマスですね？

これはクリスマスデートのお誘いですか？笑」

お、これは遊ばれてる。
重「えっとーあのー、笑はい。ひひっ」

「じゃあそれまで勉強頑張るね？

どのようなプランをお考えですか？大毅さん」

Aの好きな映画を見に行っても、Aの好きな食べ物を食べに行ってもいいけど。

一緒に過ごせたらなんだって俺は幸せで満たされるから。

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