この手を【赤】 (ページ15)

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15 your side ページ15

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夏休みがもうすぐ終わろうとしていた。課題も終わっちゃったし夏休みにとってた補習はこの前が最後だったからすることがなくなっちゃった。

スマホで映画見ながらゴロゴロしてたら電話が鳴った。
大毅くんだ。小さく咳払いをして電話に出た。

重「あ、えと、もしもしA？俺、重岡やけど、」
「ふふっ、どうしたの？笑」

なんだか緊張しているような感じ。声が少し震えていた。
3年生になって初めて話したけどいっつも反応が面白くてくせになる。

重「いや、あのー、8月31日空いてる？」
「空いてるよ？あ、花火大会あるよね」

重「あ、そーなんよ。あのさ良かったらやねんけど一緒に行かへん？」
「行こ！行きたいと思ってた。」

高校最後の夏休み少し楽しそうな予定が入った。
浴衣着ていこうかな、髪型どうしよう。

「ねぇねぇ、大毅くん」
重「ん？」
「当日浴衣着ていく？

来ていくなら私も着ていこうかな」

重「え！着ていく、絶対！やからAも着てきて！」
「わかった、着ていくね。花火大会の日楽しみにしてる」

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