私には時間がないの‥ 【呪術廻戦】 (ページ8)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:579 hit

7．ページ8

五条「げっ。柊家の人間じゃん。」

「柊家？呪術師の家系かい？」

五条「そー。俺の許婚。」

許婚という単語を聞いて他の2人は驚く。

「へー。今の時代に許婚っているんだ。初めて見た。」

「私も初めて見たよ。許婚ってことは五条君の大事な人なんじゃないのかい？」

大事な人も何も、今日初めて会ったんだけど。どーしよ。私が口を挟む間がない‥

五条「あ゙？な訳ねぇだろ。」

先程までの襟の掴み合いはいつの間にか終わっていたのか、五条悟が私の方に来た。

五条「いいか。俺はお前と結婚するつもりはない。お見合いやら何やらが面倒だから、仕方なくお前との婚約を了承しているだけだ。勘違いすんなよ。」

この人はなんて最低なことを言うのだろう。

_はぁ、面倒だな。何て言い返せばいいんだろ。考えている内に周りから言い過ぎとか最低とかの言葉が聞こえて来る。うるさいな〜。

五条「おい。何とか言えよ。」

何も言わない私に苛立ったのか五条悟がそう言う。そう言われても現在進行形で考えているんですけど‥。もう事実を言うかー。

『私は自分から貴方の許婚として立候補した訳ではありません。父からの命令に従っただけです。従わないと私は殺されますからね。それから貴方に恋愛感情はこれっぽっちもありませんよ。なので、勘違い？はしていません。安心して下さい。』

最後に会釈をして、私は五条悟から離れた。
とりあえず、事実を言ったんだけどこれで良かったかな？まあ、いいや。五条悟は何か驚いたように呆然としていた。どうしたんだろ？私は五条悟の言う勘違いはしていないのだから、安心して良いのに。
まっ、私が考えても仕方がないことか。

よし、切り替えよ。
初めての学校なんだ。友達が欲しい。
そう思って、他の2人に話しかけた。