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「残念ですが、あなたは余命2年です‥」




『えっ』





学校を休んで2日目の夕方、病院で検査を受けた。なぜ夕方になってしまったかと言うと、昨日予約をするのを忘れたまま寝てしまったからである。

そのため、朝に病院ヘ連絡を入れたら夕方の受付になってしまった。でも、まあ今日中に受けられるだけでも良い方か‥

夕方になるまで部屋で過ごしたがその間も頭痛は止まらず苦痛だった

そして、やっと夕方になり病院で検査を受けた結果だが‥
冒頭に戻れば分かるだろう‥



『そんな‥何が、原因なんですか?』


「‥。レントゲンで検査をした結果、柊さんの脳は何らかの原因で腐敗しているのが確認されました。」


腐敗?じゃあ、昨日から続いてる頭痛の仕業はこれ?何らかの原因って‥腐敗している理由が分からないってこと?私、わたし、2年で死んじゃうの?そんなの、そんなの‥


いやだ


「‥さん。柊さん!!」


『ッ!あ‥、ごめんなさい。考え込んじゃって。』


考え事をしていて、周りが見えなくなったみたい。


「‥いえ、気にしないで下さい。先程の話に戻りますね。‥言いにくいのですが、脳の腐敗は徐々に進んでいます。2年経った頃には3分の1ほどに進んでいるでしょう。‥その頃には柊さんはもう‥」


ああ、だから余命2年なのか


『‥治すことはできないんですね、』

「申し訳ございません。現時点の医術ではどうにも‥。しかし、頭痛を和らげることはできます。お薬、処方しておきますね‥」

と、とても申し訳なさそうに、私よりも悲しそうにこの人は伝えてくれた。優しい人なんだな。逆にこっちが悲しませて申し訳なかった。



あれからどう帰って来たかはあまり覚えてない。とぼとぼとゆっくり寮に帰った気はする

病院で検査をしてくれたあの人から入院を勧められたが、断った。
この思い入れのある学校から離れたくなかったから。残り少ない余生だ。自分の好きに生きたい。

『実家にバレたらどうしよう‥。激怒だけじゃすまされないな〜』



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今回はここでおしまい。
次回は主人公の実家の話をお届けします🙇

5.→←3.



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作者名:朔夜 | 作成日時:2023年12月13日 0時

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