14話 ページ20
「ﾊｧｯﾊｧ…弔兄さ、ん」
「なんだよせっかくキスして起こそうと思ってたのにさぁ」
そう言って弔兄さんはヘラヘラと笑った。
視界が霞んで、涙が一粒、二粒と流れ落ちた。
「また夢見たのか？」
私は何も言えなかった。弔兄さんが人差し指で涙を拭ってくれた。
「安心しろお前の居場所はここだ三ツ葉。お前は俺にとって大切な妹だ、誰にも渡さねぇ」
弔兄さんが抱きしめてくれた。優しく背中をさすってもくれる。
「死柄木弔、それでは三ツ葉が恋人を連れてきたらどうするつもりです…」
「全員ぶっ殺す」
「ﾊｧ………まったく、貴方は重度のシスコンですね死柄木弔。＿＿さ、三ツ葉ホットミルクですよ。」
黒霧さんがカウンターに私お気に入りのマグカップをおいた。
「ｽﾝｯありがと、ございます……」
弔兄さんに抱きしめられたままお礼だけ言った。
「弔兄さん………ヒーロー殺しは？」
ヒーロー殺しの姿が見あたらない。
「あぁアイツなら捕まった。クソガキどもにやられた」
「………脳無は？」
「全滅だ」
「…そうですか。」
「世間は脳無とアイツ、どっちを取るでしょうか…」
明日のニュース、新聞で保須の出来事をどう取り上げるだろうか、ふと疑問を口にした。
「さぁな…明日にならないと分からないだろ？」
「そうですね。ところで弔兄さんそろそろ離してくださいね？ホットミルク飲みたいです。」
弔兄さんは渋々私を解放した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 207人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ペペペロンチーノ - 星の数を200にしちゃった、、、、しかも神作品で星を200にできるって自分運よすぎ！！！ (2021年4月28日 23時) (
レス) id: 012b797ce5 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧駿(プロフ) - 龍波さん» 龍波様、コメントありがとございます！三ツ葉ちゃんはきっと弔兄さんと個性なしで互角の腕相撲が出来るほど腕力があるんだと思いますよ笑 これからもよろしくお願いします！ (2017年11月2日 16時) (レス) id: 9f0c91b106 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧駿(プロフ) - かぁびぃ(駄作者)さん» かぁびい様、ありがとございます！日にちはバラバラになると思いますが更新は必ず2話以上することを決めています。これからもよろしくお願いします！ (2017年11月2日 16時) (レス) id: 9f0c91b106 (このIDを非表示/違反報告)
龍波(プロフ) - もみじ跡付くほどの強さってw (2017年11月2日 8時) (レス) id: b207821b52 (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - たくさん更新がされていて、跳び跳ねん勢いで読ませていただきました！夜分に二回目のコメント、失礼します！受験生とのことで、毎日目が回るほど忙しいことと思います。無理なく更新頑張ってください。影ながらですが、これからも応援しています！ (2017年11月1日 21時) (携帯から) (レス) id: 87e86307e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雨霧駿 | 作成日時：2017年10月4日 19時
