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「でね、なんかその生意気な20歳の男が〜........」
樹｢まあ、そいつの言うことあながち間違ってはないかもな｣
｢なによそれ。樹までそんなこと、、｣
樹｢だって今のAにはなんて言うか活気がねーんだよな｣
｢活気って........｣
昨日会った失礼極まりない男の話を樹に話していると、
｢田中さん、ちょっといいですか？｣
樹｢........あ、うん。｣
あ、可愛いらしい子だな。
うちの新入社員かな？
樹はなんかダルそうな感じだけど。
じゃ俺行くわ、といって樹はその呼ばれた可愛らしい女の子の元へいってしまった。
なんか絵になってる、あの二人。
悔しいけど樹は大人しくしてたらかっこいいからな。
｢あれ、気になってるの？｣
｢びっくりした、、居るなら言ってくださいよ。ゆり先輩｣
｢ごめんごめん、なんかAが田中くんのこと見つめてたから好きなのかなーなんてね。｣
そうニヤッと笑う先輩。
先輩は私の2つ上で仕事も出来るし、なんと言っても容姿端麗な上性格も良いパーフェクトな人。
そして大事な相談相手でもある。
｢そんな訳ないじゃないですか。私最近大失恋したばっかですよ。｣
ゆり｢まぁ、そうね。でもAその割には元気そうじゃない？｣
｢樹にはさっき活気がないって言われましたけどね｣
ゆり｢あ、そうだ。今度合コンあるから気晴らしに来たら？｣
辛い恋は新しい男で忘れなきゃ、なんて私より張り切ってる先輩。
かといって、ここまで相談乗ってもらって断るのも違う気がする。
｢じゃあ、ちょっとだけ。｣
ゆり｢前に進もうね、A｣
と言い、ニコッと笑って優しく私を抱きしめてくれたゆり先輩からは温かい匂いがした。
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作者名：かのん | 作成日時：2019年3月11日 14時
