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時は流れ、あれから数日が経っただろう。
体育祭の準備も順調で、明日がいよいよ本番と言うところまできた。
体育祭実行員の手伝いとして呼ばれた僕とBroooockは荷物を運びながら談笑をしていた。
すると後ろから女子生徒に声をかけられ、振り返ると彼女は笑顔になる。
どうやら僕に用事があるらしい。
Broooockに断りを入れて、女子生徒に着いていく。
彼は少し拗ねていたが、すぐ戻ると言えばいつもの調子に戻った。
「__あの、Aさんのことが好きですっ私でよければ付き合ってくれませんかっ…！」
何度向けられたか分からない一方的な好意。
どう受け取ればいいのかも分からないのに、いつしか僕はその事に対しても無関心になっていた。
「ごめんね、まだ僕には分からない。もう少しだけ時間をくれる？」
「…っいくらでも待つよ！」
少し良心が痛むが、彼女を残し立ち去った。
後ろから啜り泣く声が聞こえたが、今の僕には何も出来なかった。
Broooockの所に戻ると、彼は心配そうに駆け寄り「大丈夫だった？」と聞いてくる。
『うん。大丈夫』と答え、再び作業を再開した。
準備も終わり、最終下校を告げるチャイムが鳴る。
Broooockとも分かれ、帰ろうとした途端に忘れ物をしていることに気付いた。僕は踵を返し、急いで教室へ戻る。
忘れ物を回収して帰ろうとしたが、なにやらトイレから話し声が聞こえる。
「この前告白しても駄目だったんだよね、やっぱ高嶺の花だなぁ。」
「だよね〜！私もAくんならいけると思ったのに無理だった〜！」
「Aくんはさ、人の好意に気付けないし__」
次の瞬間、僕は続きを聞きたくなくて走り出していた。
おかしいな、今まで何ともなかったのに。
僕は愛情を持ってない、故に愛を気付けない。
それは承知していたし、一生足りないまま生きていくんだと思ってた。
立ち止まり、ふと空を見上げると曇りが多い夕空だった。
『僕だって、1度は人を愛してみたかったよ。』
八つ当たりのように吐き捨てる。その言葉に気付く人はいない。
僕はその事実を受け入れるしか対処法を知らなかった。
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宮見(プロフ) - しばらく失踪していて申し訳ございませんでした。続きを書ける状態になりましたのでこれから更新しなかった分書いていけるよう努力します！そして名前変えました (2022年4月3日 22時) (
レス) id: cdb6ac2d36 (このIDを非表示/違反報告)
主食は目薬/しゅめぐ(プロフ) - 如月さん» 返信遅れてしまいました…ありがとうございます励みになっています！！´`* (2022年1月31日 0時) (レス) id: cdb6ac2d36 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - ストーリーが好き！主人公さんとW/Tの関係性も好き！更新頑張ってください！応援してます！ (2022年1月9日 10時) (レス) @page36 id: d203b79d8a (このIDを非表示/違反報告)
主食は目薬/しゅめぐ(プロフ) - 俎板さん» ありがとうございます！！ (2022年1月4日 1時) (レス) id: cdb6ac2d36 (このIDを非表示/違反報告)
俎板(プロフ) - 雰囲気からもう好きです()応援してます！ (2022年1月2日 14時) (レス) @page16 id: 90ebc45246 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮見 | 作成日時：2021年12月15日 21時
