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行ってきます。 ページ6
ー□月○日ー
ついにやってきた。ずっと待ちわびていたこの日。
私は、オーディションへ向かう。
学校を早退して帰ってきた私は荷物を持ち、お父さんのところへ向かう。
凛華『お父さん。私行くね。00になるために、頑張ってくる。だから‥‥っ。行ってきます。』
『だから‥』と言いかけたけど、私は‥なんて言えばいいのか分からなくなった。
応援してほしい。 見守ってて。
私はなんて言ってほしかったんだろう。
少し震える手を必死に抑え、玄関へ向かう。
凛華『‥‥お母さん。行ってきます！』
母『‥‥‥。』
リビングでTVを見ていた母に声をかけた。
答えてもらえるわけないって分かっていたけど、
それでも言いたかった。『いってきます』を。
‥よしっ！行くか！！
私は気合を入れて、家を出た。
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作者名：rain | 作成日時：2021年8月4日 1時
