第六話 とある迷い犬ヒーロー達の宴 壱 ページ8
＊＊＊
「Aっ！ 雄英入学おめでとうっ！！」
パァンッとクラッカァの大きな音が鳴って、彼等はAを迎え入れる。
当のAはポカンとした顔をしている。太宰がやけに恭しく『本日の主役』の襷を掛けた。
「おめでとう、A」
驚きすぎて、Aの目から一筋涙が溢れる。其れをAはさっと拭い、満面の笑みを浮かべた。
「ありがとうございますっ！！」
＊＊
「おめでとうございます、Aさん」
「ありがとう、敦君。漸くヒーローの卵になれたよ」
「頑張りましょうね、お互いに」
「入学おめでとう、A」
「ありがとう、治。……待っててくれて」
「…………当たり前だろう。私は君の友人なのだから」
「入学おめでとう、A。……まぁ、大丈夫だと思うが、何かあったら俺を頼っても善いぞ」
「ありがとう、国木田君。君が居れば百人力だよ」
「……おめでと、まぁ予想は付いてたけどね」
「ふふ、ありがとういます。乱歩さん」
「……無理、しないでね。僕等も居るから」
「Aさん、ご入学おめでとうございます」
「おめでとうございます。……真逆、Aさんと同じ学校に通える日が来るとは思いませんでしたわ……」
「ありがとう、谷崎君、ナオミちゃん……、否、ナオミ先輩かな？」
「んもぅ！ Aさんったら！」
「おめでとうございます！ Aさんっ」
「……おめでとう、Aさん」
「ありがとう、二人共。ふふ、一歩早く先輩になっちゃったね」
「……同い年なら善かったのに…………」
「待ってて下さいね！」
「おめでとう、A」
「ありがとうございます、与謝野さん。此れからもお世話になります」
「……嗚呼そう云えば、妾は時々雄英の保健室の手伝いに行くから、校内でも会えるねェ…………、 A？」
「……あ、会えるのは嬉しいですけど、ち、治療はご遠慮させて頂きたいです……」
「おめでとう、Aちゃん」
「ありがとうございます、春野さん。頑張って来ます」
「ふふ、またうちの猫見に来てね」
「…………おめでとう、A。よく頑張ったな」
「ありがとうございます、社長。此れからも精進して行きます」
「…………」
「あ、あの、無言で頭を撫でてくるのは、何でですか？ あの、社長？」
第七話 とある迷い犬ヒーロー達の宴 弍→←第五話 とある幼馴染み達の期待
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亞亭(プロフ) - ぐだ子さん» コメントありがとうございます。私自身が乱歩さん推しなので、結構多目に出てくる予定です(笑)。これからも応援よろしくお願いいたします。 (2019年1月26日 20時) (
レス) id: 6c649d127e (このIDを非表示/違反報告)
ぐだ子 - 乱歩さああああああ！！！← すごく面白かったです！！これからも頑張ってください！！ (2019年1月8日 19時) (レス) id: 9d73ceb014 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亞亭 | 作成日時：2019年1月4日 21時
