鬼殺隊が嫌いになれない少女は炭治郎に懐きすぎた伍【鬼滅の刃】 (ページ2)

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炭治郎と195 ページ2

しのぶside

血の匂いがする。

ここは何処？

扉をゆっくりと開けると、そこには人を喰う鬼の姿があった。

この鬼は他の鬼とは違う。

この禍々しい気配は…上弦。

童磨「ん？あれぇ来たの？わあ、女の子だね！Aちゃんの他に女の子も居たなんて！若くて美味しそうだなあ、後で鳴女ちゃんにありがとうって言わなくちゃ」

この鬼、Aさんを知っている……！

しのぶ「Aさんは何処ですか」

童磨「んー、地下深いところかな？でも、君たちは近づくことも出来ないはずだよ？なんせ、蒼柳殿が管理してるからね」

にこにこと屈託なく笑う。

穏やかに優しく喋る。

「た……たす、助けて。助けて……！！」

童磨「しー！今話してるだろうに……」

私は鬼の目を盗んで、女性を助ける。

しのぶ「大丈夫ですか？」

童磨「わあ！速いねぇ、柱なのかな？」

「はっ……はっ……」

女性の呼吸が荒くなる。

すると彼女は血を吐き出し、倒れていった。

童磨「あ、大丈夫！そこにそのまま置いといて、後でちゃんと喰べるから。

俺の名前は童磨。いい夜だねぇ」

その鬼の使う武器は鋭い、対の扇。

童磨「俺は【万世極楽教】の教祖なんだ。信者の皆と幸せになるのが俺の務め。その子も残さず綺麗に喰べるよ」

こいつが……姉さんを殺した鬼……。