風呂場からたんぽぽが生まれました。【我妻善逸】

たんぽぽが８ ページ9

善逸「嘘でしょ！？俺はまずこの次元の人間じゃないってこと！？」


善逸がアニメの登場人物であると伝えたら、突然泣き出した。


まあ、分かるよ……辛いってことは……でもな、



『私の服で鼻水を拭くんじゃない』


私の必殺平手打ち。


善逸「酷いよ、A！！俺はこんなに悲しんでるのにぃいい！！」


頬を押さえてこちらを見上げる善逸。


『まあ、分かるけどさ……今は何も帰れる手段が無いんだし、ここでのほほんと暮らしときなよ。きっと帰れるよ善逸は……』


私は善逸の頭を撫でた。


善逸「(何だ、この色男は……)」





『じゃあ、善逸。私の家で暮らすわけだが……今から言う決まりをしっかりと守れ。

守らないと母さんにぶっ殺されるぞ』



善逸「な、何をされるの……？」


私は真剣な眼差しで善逸を見る。



『ウニのトゲ攻撃だ。地味に痛い』


善逸「しょぼい……」


は？

コイツなめてんのか母さんを……。

確かにしょぼいけど、お母さんの優しさだよ！



『その１ー、挨拶は元気よく！

その２ー、自分で使った食器は自分で洗え！

その３ー、風呂掃除、洗濯は当番制で！

その４ー、Aの可愛さを理解しろ！』


善逸「最期要らないだろ！！」


『一番大切です。


まぁ、これを守ってくれればこの家は自由に使ってくれて構わないから……そこんとこよろしく』





私は一旦自分の部屋に戻ると、善逸について調べた。




で、現在。ニヤニヤ動画で見た善逸のヘタレっぷりに引いてる次第です。


『コイツ不審者なんじゃねぇか？』



そして再生回数の多いある動画に目を向けた。


『霹靂一閃？』


何だ、その中二心をくすぐる名前は……！？






私は動画を見終えると、



『肝心な時にしか役に立たない男ってそういうことか……』





少し……格好よかった……と思わなくもない……かも……。

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