たんぽぽが2 ページ3
『すいませんした』
私は今、たんぽぽに土下座している。
「本当にね!何でこんな状態になってんの!?」
たんぽぽの全身には包帯が巻かれている。
私は器用な女の子じゃないから、ズタボロのくそみたいな治療なんだけど……。
『いやぁ、本当に申し訳ない。これでもプライド捨てて謝ってんだよ?謎の生命体のたんぽぽ不審野郎に土下座だぜ?母さんにもした事ねぇわ』
「何て言われよう!?俺の心はズタズタだよぉお!!」
包帯から染み出る程泣き出すたんぽぽ。
汚ねぇなぁ。
『お詫びにリンゴでも切るからさ』
「ありがとう……」
鼻を啜る音を消し去る程の大音量が次の瞬間私の手から鳴る。
『ふんっ!』
ガンッ
私はリンゴにチョップすると真っ二つに割れる。
「…………」
たんぽぽは私を見て、まるで動物園から逃げ出してきたゴリラを見る目で見てくる。
そんな事はお構い無しに私はリンゴを手渡す。
『ほい』
「手刀!?しかもご親切にウサギ形!?無理無理無理無理無理!!怖いよぉおお!!」
『君のその刀の方が怖いよ。てかどこの子?』
変な服装してるし、刀持ってるし、たんぽぽだし。
善逸「俺は我妻善逸だよぉ。炭治郎たちと任務に向かってたら謎の空間に吸い込まれたんだ!!どこに居るんだよ炭治郎ぉおお!!」
炭治郎?誰だ?
善逸「それにしてもその服独特だね」
泣き出したかと思えば、真顔になった。
コイツは情緒不安定か。
『独特って、ここらでは普通だよ。何、君は普段裸で過ごしてんの?何時代から来たんだよ』
善逸「大正」
は?
『嘘でしょ……』
善逸「ここはどこなんだよぉお!!」
『今は令和。大正の時代はもうとっくに終わったよ』
善逸は目を見開いた。
そして、
善逸「令和ぁあああ!?」
うるさいのが来たな。芸人になれ。
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エナ(プロフ) - ゴリラとたんぽぽの恋愛も一味違って、イイね👍 (1月1日 22時) (レス) @page34 id: 5755aafd19 (このIDを非表示/違反報告)
ごんざれす - ごめんなさい笑不覚にも、「納豆ご飯の納豆がないみたい」ってとこにツボった笑 (2023年5月14日 12時) (レス) @page29 id: f270d4d256 (このIDを非表示/違反報告)
骨の皮スネア(プロフ) - げんやんの細胞さん» こちらこそ、ここまでお読みいただきありがとうございます! (2020年11月22日 12時) (レス) id: fc01cbb441 (このIDを非表示/違反報告)
げんやんの細胞 - 完結おめでとうございます!!最後までギャグ線と感動を掛け合わせていた感じが大好きでした...素敵な小説ありがとうございました!(o^^o) (2020年11月21日 19時) (レス) id: 413fb8b5dd (このIDを非表示/違反報告)
骨の皮スネア(プロフ) - げんやんの細胞さん» えへへへへ((嬉しいお言葉ありがとうございます!! (2020年11月20日 22時) (レス) id: fc01cbb441 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:骨の皮スネア | 作成日時:2020年4月30日 11時