お医者様と重症患者【不死川実弥】

診察１１日目 ページ14

実弥side


おかしい……。

宇髄の話から二日が経った今、Aからの手紙が来ねぇ。

昨日は普通に手紙が来たのに、


Aは軽い態度だが、根は真面目で、律儀な女だ。


毎日欠かさずに送っていた手紙をいきなり理由も無しに途絶えさせる女でもない。


そんなことを考えながら歩いていると、胡蝶が電話している姿が見えた。


いつもの胡蝶と違い、血相を変えて慌てていた。


不審に思い、胡蝶に近づく。






しのぶ「わかりました、直ぐに向
かいます。止血は綺麗な布で押さえていてください」


胡蝶は俺に気づくと、走ってこっちに向かってきた。


しのぶ「不死川さん、大変です。









Aさんが、何者かに刺されました」


俺はその話を聞いて、時が止まったようだった。


Aが刺された？

アイツは無事なのか？


実弥「Aは……」


しのぶ「まだ意識不明の状態です。ですが……傷の指し所が悪く、傷口も深いみたいなので、最悪の場合……死が……」


俺は胡蝶の話を遮って、Aの病院に走った。



おい、無事でいろよ……A。


ここでくたばるなんて……俺が許さねェ……！

診察１２日目→←診察１０日目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す