炭治郎と60 ページ13
「Aさん、これを蕨姫花魁のところに」
『……はい、わかりました』
露骨に嫌な顔をするが、仕事なので我慢していた。
『……失礼しまーす、あれ?』
返事がない代わりに女の子の啜り声が聞こえる。
そして、ついでに汚い高音が、
『善逸か?』
Aは襖を閉めると、声のする方に向かう。
『結構遠いな……どんだけ善逸の声でかいんだよ』
声のする部屋に来ると突然目の前を善逸が横切ってきた。
『……ッ!?』
善逸は遠くの部屋まで吹き飛ばされた。
Aは善逸のもとへ駆け寄ろうとすると、
蕨姫花魁「ちょっと待ちな」
蕨姫花魁に手を捕まれた。
蕨姫花魁「アンタにはまだやることがある。行くよ」
蕨姫花魁に人間とは思えない力で手を引かれる。
蕨姫花魁の部屋に来るとAを無理やり座らせて、
『な、なに、やることって……』
蕨姫花魁「アタシの話し相手になるのよ、退屈しのぎに何か話しな」
『何か話せっていわれましても、私は面白い人間じゃないので分からないです』
蕨姫花魁「つまらない女だね」
『じゃあ、貴女が話してくださいよ、さぞかし楽しい話があるんでしょうから』
Aが真剣に見つめると蕨姫花魁は少し笑った気がした。
「蕨姫花魁!」
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骨の皮スネア(プロフ) - アリィさん» 教えていただき、ありがとうございます!!直しました! (2020年1月27日 21時) (レス) id: fc01cbb441 (このIDを非表示/違反報告)
アリィ(プロフ) - 堕姫の『姫』が鬼になってますよ! (2020年1月27日 21時) (レス) id: 70f76cfc4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:骨の皮スネア | 作成日時:2020年1月16日 19時