鬼殺隊が嫌いな少女は炭治郎に懐きすぎた【鬼滅の刃】

炭治郎と２０ ページ22

炭治郎は泣きながら杏寿郎を抱き締めているAにどう言葉をかけていいかわからなかった。


善逸「汽車が脱線する時…煉獄さんがいっぱい技を出しててさ、車両の被害を最小限にとどめてくれたんだよな」

炭治郎「……そうだろうな」

善逸「死んじゃうなんて、そんな……ほんとに上弦の鬼来たのか？」

炭治郎「……うん」

善逸「なんで来んだよ上弦なんか…そんなに強いの？そんなさぁ…」

炭治郎「うん……

悔しいなぁ、何一つできるようになっても、またすぐ目の前に分厚い壁があるんだ。

凄い人はもっとずっと先の所で戦っているのに、俺はまだそこに行けない。こんな所でつまずいてるような俺は、俺は……煉獄さんみたいになれるのかなぁ…」

泣き啜る声が辺りに広まる。


伊之助「弱気なこと言ってんじゃねぇ！！なれるかなれねぇかなんてくだらねぇこと言うんじゃねぇ！！！信じると言われたならそれに応えること以外考えんじゃねぇ！！死んだ生き物は土に還るだけなんだよ！べそべそしたって戻ってきやしねぇんだよ！悔しくても泣くんじゃねぇ！！どんなに惨めでも恥ずかしくても生きてかなきゃならねえんだぞ！！」

善逸「お前も泣いてるじゃん…被り物からあふれるくらい涙出てるし」

伊之助「俺は泣いてねぇ！！」

伊之助は善逸の頭に頭突きを入れる。


するとAは炭治郎たちの方を振り向き


『貴方たちはよくやったよ』

涙を拭いながら言った。

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