鬼殺隊が嫌いな少女は炭治郎に懐きすぎた【鬼滅の刃】

炭治郎と１４ ページ16

Aが見たのは、炭治郎たちの姿と上弦の参の姿だった。

杏寿郎の頭から血が垂れている。

目の前には上弦の参。


『……ｯ、影の呼吸 弐ノ型 六角星』

猗窩座「ｯ」

猗窩座の腕に薙刀を入れる。

猗窩座「いい刀だな、お前か技を打ったのは」

炭治郎「Aさん！」


猗窩座「Aと言うのか、お前も鬼にならないか？」

『悪いけど鬼は大嫌いでね、丁重に断る』

杏寿郎「A……何故来た！？」


『私はこれでも影柱……、貴方一人に任せられない』


杏寿郎「A！！」

Aは刀を構え、猗窩座のもとへ走り出す。

猗窩座「A……いいぞ、お前のその目！！」


『影の呼吸 伍ノ型 満開夜桜』

猗窩座の体が真っ二つに裂かれる。

しかし、それは一瞬だった。

猗窩座の身体はあっという間に再生した。


猗窩座「生身を削る思いで戦ったとしても全て無駄なんだよ杏寿郎、A、お前らが俺に喰らわせた素晴らしい斬撃も既に完治してしまった。だが杏寿郎、お前はどうだ。潰れた左目、砕けた肋骨、傷ついた内臓、もう取り返しがつかない。鬼であれば瞬きする間に治る。そんなものは鬼ならばかすり傷だ。どう足掻いても人間では鬼に勝てない」


炭治郎「(手足に力が入らない。傷のせいでもあるだろうがヒトノカミ神楽を使うとこうなる、助けに入りたいのに……！！)」

ｸﾞｫ……！


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作者に必殺技のネーミングセンスはありません。

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