舞台を下りたら、、、Ⅱ (ページ2)

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長いフライトを終えて空港につき、荷物を受け取って出口に向かう。

今日は迎えてくれる人はいない。
両親が迎えに行くと言ってくれたけどこのまま会社に行きたいから断った。

タクシー乗り場を目指して空港内を歩く。

「Aっっっっっ！！！！！！！」

後方から聞こえる大好きな声。
一番聞きたくて一番聞きたくなかった声。

足早に動いていた体は金縛りにあったように固まって動かなくなった。

　(ぎゅっ)

「どうして？」

ゆずる「今日帰ってくるってご両親から聞いたんや。」

耳元で聞こえるゆずるの声と背中のぬくもりに安心して涙があふれて前が見えない。

ゆずる「おかえり」

「、、、ただいま」

ゆずる「もう遠距離じゃないんやからいいやろ？」

「え？」

ゆずる「Aはいつも自分だけで答えを出して俺を置いてく。俺も追いつけてなかった。この1年半、必死に仕事してAに少しは追いつけたと思う。お願いやから俺と一緒にいてほしい。ほんまは1年半前に渡そうと思って準備しとったんやけど、、、」

ゆずるが私の正面に移動してゆずるの手が私の手を包んで視線がぶつかる。

「俺と結婚してください。」

手元にはきれいな婚約指輪。

涙があふれて止まらない。自分勝手に海外に行って一方的にゆずるを突き放した。
私のことなんか怒って許してくれないと思ってた。
こんな私と一緒に生きたいと言ってくれる。こんなに素敵な人がほかにいるだろうか。

私もこの人と一緒に生きたい。この人の人生を背負いたい。

ゆずる「返事は？」

「はいっ！！」

ゆずる「もう離さへんから」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

あれからゆずるの「そら一緒に住むよな？」の一言で私がゆずる宅に転がり込んだ。

それからお互いの両親に挨拶してゆずるの同期や先輩芸人さんに紹介してもらった。稲田さんがゆずるの保証人になってくれて晴れて私は河井Aになった。

これからもたくさん喧嘩してたくさん困難があると思うけどそばに居れるありがたさを知ってる私たちは誰よりも強いはず。

ゆずる「これから頼むで、奥さん笑」

「こちらこそ、旦那さん笑」

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初めての河井さんでした。

ゆず兄には切甘が似合います！！(褒めてる)

大人な恋をイメージして描きました。

いかがでしたか？

A様ここまでお読みいただきありがとうございました。