最高峰《短編集》 (ページ12)

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… 幼馴染 kwkm ページ12

kwkm→｢｣貴方→『』1500文字で妄想してみた

．
地元を離れて2年が経ったとある祝日に
スマホが鳴った

母あんたもちょっとは顔出さんかいね

一家は大きな一族で
毎年大叔母の家で集まるしきたりがある

丁度何もすることがなくて
運転の練習のついでに車を走らせた

『皆元気してるといいな』

車の中で長い間会えていない親族の顔が浮かぶ

『…あ、』

ここで1人嫌な奴の顔が浮かんだ

『…拓朗と会うのはやだな』

中学生の時無愛想で本当に何考えてるかわかんない奴が居た。頭はずば抜けて賢かったけど親族からは
あんまり好かれてなかったような気がする

『私が友達になったるわ！』

｢は？お前なんかこっちから願い下げや｣

変なことはよく覚えてるものだ
モテモテだったらしいがあまり覚えていない

『…あ！』

叔父さんが手を振っているのが見えた
既に親族は揃っているようだった

屋敷に上がるとまるで宴会のようだった
べっぴんさんやな～″ なんて言われちゃったりして

｢久しぶり｣

後ろから低くて聞き覚えのある声
振り向くと明るい髪色の男性が居た

『…どちら様？』

｢川上拓朗です｣

『…え！？！拓朗？！？』

髪色はまさに今風で身長も大きく差があった

『…あ、久しぶりデス』

｢お前何しとったん？全然戻ってこんから心配してた｣

2人きりでどきどきしてしまって
拓朗の話は上の空だった

｢なあ、聞こえてる？｣

『え、あ、…！ごめん！』

拓朗は私の頭を撫でた

｢どうせ彼氏おらんねんやろ？｣

『拓朗も変わってへんやん、意地悪』

｢しゃーないな、俺がもらったろか？｣

『は？何言っ…』

拓朗はそのまま触れるだけのキスをした

｢俺本気やけど、｣

再開した幼馴染は別人でした