橙色の紅一点IV

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Juri side







｢ おい水瀬いい加減にしろ！何回間違えるんだ！！ ｣







今日もきょも以外でレッスンをしていると
珍しいことに振りや移動のミスが目立つA


振付師さんにさっきから注意されていて、元々怖いで有名な振付師さんがとうとう怒っちゃった







水瀬 ｢ すみません…もう1度お願いします！ ｣

｢ いい！一旦頭冷やしてこい ｣

水瀬 ｢ もう大丈夫なんで！ちゃんとやりますから！ ｣

｢ いいから出てけっ！！今のお前がいるとパフォーマンスが弱くなる ｣







それは言い過ぎだろ！と思うけど、昔から俺らを見てきてくれた振付師さんだからこそ俺らのパフォーマンスを良くするために言ってくれた言葉だと言うことは分かる。

だから反論もできないまま俺らは落ち込んだ顔でレッスン室から出ていくAを見つめることしか出来なかった




それに追いかけたくとも、音が流されレッスンが続いてしまって

結局終了時間までAは帰ってこなかった







『 あいつどこにいるんだろ 』

森本 ｢ 流石に心配だから俺探してくる ｣

『 俺も行くわ 』

ジェ ｢ ごめん、俺仕事だから先いくね…なんかあったら教えてよ！ ｣

松村 ｢ 俺もだわ。Aに無理すんなって伝えといて ｣

高地 ｢ 俺も探す。伝えとくから早くシャワー浴びてきな？ ｣







この後仕事があるメンバーを覗いた俺と慎太郎と高地で言われた通り頭を冷やしてるであろうAを探しにいく







『 どこにいんだよあいつ… 』

森本 ｢ あとどこだろうね ｣






みんなで色んなところを探して歩いたけどどこにも居なくて

ふと探してないところを思いつく





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『 あ、いた……A大丈夫かー？ 』







探し回る場所がなくなり最後に屋上に行くと、ベンチに座っているAを見つけた
心做しか背中がいつもより小さくて儚く消えちまいそう







高地 ｢ ずっと外にいると風邪ひくぞ ｣

水瀬 ｢ ん、あ、こーちだ ｣

高地 ｢ うんこーち…大丈夫？ ｣

森本 ｢ 気にしなくていいからね。A忙しいんだから ｣

水瀬 ｢ それは言い訳にしかならないもん ｣

『 そうだけどよ、お前1回休め。頭いっぱいいっぱいなんだろ？ 』







俺ら3人に諭されて、Aは段々縮こまっていく







水瀬 ｢ ねえ…私って必要？ ｣

『 は？ 』







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