橙色の紅一点IV

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Yugo side






『 すみません！もう1回お願いします！ 』





激しく靴が擦れる音が鳴り響くレッスン室

東京ドーム公演に向けて俺らは汗だくで踊っている




だけど、今は束の間の休憩



俺らは水分補給をしたり各々休憩を取ってる中、
Aだけはずっと踊り続けている



昔から自分が納得するまで踊り狂うAは俺らの中では有名だった。ストイックの水瀬って言われるくらい(笑)
だけど、今は違う。最近個人の仕事が増えて、前より格段に忙しくなってるはず。ミュージカル中の大我と同じくレッスンに参加出来ないことも多々あって


その焦りもあるのか、ずっと踊っている




大丈夫かな、と思いつつ眺めていると横に座っていた慎太郎が動いた






森本 ｢ A、いい加減休もうぜ？倒れちまうぞ〜 ｣

水瀬 ｢ うん、ありがとう。でももう少し ｣

森本 ｢ だーめ。俺と休憩です！！！！ ｣





慎太郎に無理やり腕を引っ張られ休憩をさせられるA


水をゴクゴクと一気に補給している






水瀬 ｢ かぁーっ、生き返るね！ほんじゃ ｣






水分補給をしたらまたすぐ立ち上がり、練習をはじめた


お前バカなの？本当に倒れるぞ？






森本 ｢ どうしちゃったんだろうね、俺には完璧に見えるのに ｣

『 俺も。俺の方ができてないのに休憩してるし(笑)』

田中 ｢ お前もできてるって！ ｣

ジェ ｢ きっとドーム公演、力入ってるんだろうね ｣

松村 ｢ …俺も必死になる気持ちわかるよ ｣







東京ドーム公演

俺らのデビュー発表をする予定の場




もちろん俺らも必死だよ、怖いよ





だけどそれ以上に、Aは何かを背負ってるのかな






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