鬼神様は今日も喰らうPart3

100話 ページ7

ｶﾞﾗｯ

『こんばんはー!』


「子供…？」

「いや角生えてるぞ!」

「化物!?」


『ひどいなぁ。君たちなんでここにいるのかわかってる？』

「知らないわよ」

「中からは開かなかったし」


『おー気の利いたことしてくれてるねー。簡潔にいうと、私に食べられるためにここにいるんだよっ』


「は？」

『せっかくだからこの扇の切れ味試してみようかなっ!!』


ﾋｭﾝｯ


扇をひと振りすると5人の首が転がる

「ひっ！や、やめて!!」

『ふむ、なかなかに良い切れ味!!』

「誰か！」


『可愛そうだよねぇ、人殺しなんてしなければ私に食べられることもなかっただろうに』


「嫌いなやつを殺して何が悪い!!」


『はあ？もういいや、話すの面倒になってきたから』

ｸﾞｼｬ

『なんで罪人は自分が正しいとするのかな……正当防衛なら私も食わないのに』


妓夫太郎のように妹を守る、そんな人間はもう少ないか。


『あ、早めに食べなきゃ!!時間経つと固くなって食べにくいもんね』


ﾑｼｬﾑｼｬﾎﾟｷｯ



数十分後


『ごちそうさまでした。どーれ後片付けしないとね』


フキフキ バコン ガシャン←


『よし!!元通り!』


________


後片付けの仕方がおかしいというツッコミはなしで笑

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