幸せな生き方。5【橙】

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康二side



掃除機の音で起きると、時間は既に９時半。

蓮に髪の毛を乾かしてもらって、そのままソファで寝ちゃってたみたい。


まだ起きたばっかりで頭がボーとする中、ふと｢トイレにいきたいな｣と思ったところで、今朝のお漏らしを思い出した。

その途端、急に身体に緊張感が走り、またプラスして尿意も増したため、フラフラと立ち上がって、何とかトイレに入った。



用を済まして、ドアを開けると辰にぃが心配して、ちょうど来てくれた。


辰哉)おはよう。大丈夫？


いつもと変わらない、優しい声と表情に甘えたくなって、腰へ腕を回してピタッとくっつくように抱きついた。

辰哉)おぉどうしたどうした


くっついたまま横移動で、ソファに戻り一緒に座った。


辰哉)今日は甘えたい日か？(ﾖｼﾖｼ)


レストランに行くはずの辰にぃは、朝バタバタして忙しい時間のはずなのに、俺の意味のわからない甘えにも、余裕そうに全部受け止めてくれる。

康二)ご、、め、、ん、な、、さいっっ、
お、、も、、らし、、しちゃった

辰哉)そっかそっか、だいじょーぶだよ。
洗えば綺麗になるんだからね、

康二)っ、れん、、の、、お、にぃ、ちゃん、、なのにっ、、れん、の、まえ、でッ

辰哉)ほら、深呼吸しよ。苦しくなっちゃうよ。(ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ)
昨晩、あんまり体調良くなかったじゃん。
しょうがないよ。大丈夫、大丈夫。

康二)しょ、、う、が、、なく、、な、い、もんッ

辰哉)蓮はこんなことで、康二のこと｢お兄ちゃんなのに｣なんて思うわけないよ。
ほら、康二が笑わないとみんな悲しいよ？
そんな落ち込まないの。

康二)…、もっと、、ぎゅ、、して

辰哉)今日はずっと康二といるよ
ギュ、もずっとしててあげるから。…ね？


ほっぺもぷにぷにいじられて、恥ずかしくなって思わず笑ってしまった。

康二)や、めて！笑

辰哉)やだよ〜笑



今日は作詞もお休みして、辰にぃとアニメを見て、ゆったり過ごした。

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