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高木刑事の計らいで病棟のある階に上がった子供たちは、エレベーターホールに置かれたソファーに座り、オセロゲームをしながら高木刑事が戻るのを待っていた。
元太『高木刑事!』
病院の方から戻ってきた高木をいち早く見つけた元太が立ち上がる。
歩美『本当だ。やっと戻ってきたー』
歩美はオセロの石を置き、元太たちと高木の元へ駆け寄った。
元太『姉ちゃんは!?』
光彦『会えそうですか!?』
大きな声で訊いてくる子供たちに、高木は慌てて「シーッ!」と人差し指を口に当てた。
高木『静かに!君たちは内緒で入って来てるんだから』
目暮『誰に内緒だって?』
背後から目暮の声がして、高木はビクっと肩を震わせた。
高木『あ、すみません。つい、いつもの流れで…』
お人好しな高木はコナンや子供たちに頼まれるとつい内緒で協力してしまうのだが、今回はきちんと目暮の了承を得ていたのだ。
歩美『あ、お姉さん!』
子供たちは目暮とその部下たちに付き添われて歩いて来る女を見つけた。
その穏やかな表情を見て、ホッと胸を撫で下ろす。
元太『もう頭は痛くねーのか?』
女『ええ、もう大丈夫よ。ありがとう』
女が微笑むと、目暮は子供たちを見た。
目暮『本来ならば会わせる訳にはいかんのだが、彼女も君たちには心を許しているようだから、記憶回復の手助けになるかもしれんな』
元太『本当か!?』
歩美『やったあ!』
光彦『ありがとうございます!』
子供たちが大いに喜んでいると、目暮は「ただし」と付け加えた。
目暮『次の取り調べが始まるまでだぞ』
3人『はーい!』
手を上げる子供たちの横で、高木はフウーと肩の荷が下りたように息を吐いた。
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9Sに殺されたいロリコン - いつも思うの鳩ぽっぽー (2019年9月7日 15時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 私も二がいいです (2017年9月27日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
自由狐(プロフ) - 2がいいです( ・ ω・ )(アンケートの時だけ来てすいません) (2017年9月27日 23時) (レス) id: bbf60e75fb (このIDを非表示/違反報告)
友姫(プロフ) - りんさん、ありがとうございますこれからも楽しんでいただけるように頑張りますね(*^^*) (2017年9月22日 23時) (レス) id: ca7f04bc18 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2017年9月22日 22時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:友姫 | 作成日時:2017年9月22日 21時