ここ何処だよ((3【名探偵コナン】『降谷零/安室透』

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警察病院の中に入った光彦は受付に向かい、元太と歩美はロビーの中央にある大きな観葉植物の前で待った。

歩美『どうだった？』

受付から戻ってきた光彦に歩美が訊ねる。

光彦『ダメですね。誰も会えないみたいです。』

ガッカリした顔で言った。

元太『まじかよ！』

歩美『そんなに具合悪いのかなあ』

光彦『これは調べてみる必要がありますね』

光彦はそう言ってポケットからスマホを取り出した。

歩美『え？どうやって？』

光彦『これです！』

スマホの画面を見せられた元太と歩美が｢あ！｣｢そっかあ！｣と目を輝かせる。

画面には高木刑事の電話番号が表示されていた。

光彦『そう。僕たちの強い味方です！』

ジョディたちと別れたコナンと桃香は、スケボーに乗って博士の家に向かった。

コナン、貴方『博士！スマホの修復は！？』

作業室のドアを開けると、博士はパソコンに向かっていた。

机の上には、壊れたスマホの基盤にコードが繋げられている。

博士『最新の送信データだけならなんとか修復出来そうじゃ』

コナン『頼む』

貴方『急いでください！』

コナンはそう言うと、ポケットからスマホをとりだた。

内蔵アンテナを引っ張り出し、テレビを起動する。

桃香も隣で見る。

丁度水無怜奈がアナウンサーを務めるニュース番組が始まる時間だ。

アナウンサー『それではイブニングニュースです。
本日より復帰予定だった水無アナウンサーですが、突然の体調不良により復帰が延期されました』

スタジオに怜奈の姿はなく、キャスターの横には代わりの女性アナウンサーが座っていた。

コナン『(やべえ…)』

貴方『(無事なんだよね…？零さん…)』

コナンと桃香の胸の中で重苦しい塊がじわじわと膨らんでいく。

コナン『(安室さんに続いて水無さんまで…まさかすでに…)』

貴方『(零さん…。)』

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