ここ何処だよ((3【名探偵コナン】『降谷零/安室透』 (ページ35)

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公安と鬼ごっこをしていた桃香は偶然コナンと出会い一緒にタクシーに乗り込んだ。

コナン『おめーなんで！？』

貴方『あの野郎…はあ…はあ…まじで公安の人送り込みやがって…』

コナン『だ、大丈夫か…？
息切れてるぞ…？』

貴方『大丈夫な訳あるかあ！！
ずっと透が送り込んだ公安の人たちとずっと鬼ごっこしてたんだよ∑！？』

コナン『お、おう…そうなのか…
お、お疲れ…』

小五郎と桃香と一緒にタクシーに乗ったコナンは、高速道路に入って助手席の小五郎がいびきをかいて寝てしまうと、博士に電話を掛けた。

コナン『博士、まだ子供たちと一緒か？』

博士『ああ、今ポアロでお茶をしとったところじゃ』

コナン『じゃあ聞いて欲しい事がー』

博士『それより、あの女性は大丈夫じゃったのか？』

恐らく子供たちに訊いてくれとせがまれたのだろう。

コナンはフッと微笑んだ。

コナン『ああ、警察病院に搬送されたからな。
もう大丈夫だ』

スピーカーモードで子供たちと一緒に聞いているらしく、電話の向こうからは｢良かったー｣｢お見舞いに行かねーとな｣と子供たちの喜ぶ声が聞こえてくる。

隣で聞いていた桃香も微笑む。

博士『それで、聞いて欲しい事って？』

コナン『彼女が持ってたスマホの内部データの修復をして欲しいんだ』

博士『それは構わんが、完全に修復出来るとは限らんぞ』

コナン『ああ、それと、観覧車であの女性が発作を起こした時何か言ってたみたいなんだけど、その内容を知りてーんだ』

コナンが言うと、光彦が｢あ！｣と叫んだ。

光彦『それなら途中からですが、ちゃんとメモしてありますよ。
えーと…スタウト、アクアビット…それと、リー…スリングって言ってました』

三つの単語を聞いた瞬間ーコナンは全身に電気が走ったようにビリっと震えた。

隣で、聞いていた桃香も顔が険しくなる。

光彦『どういう意味何でしょう…分かりますか、コナン君？』

スタウト、アクアビット、リースリングー。

それはいずれも酒の名前だ。

酒の名前といえば、黒ずくめの組織のコードネームー。

コナン、貴方『(…まさか…)』

嫌な予感がする。

コナン『博士！ポアロにいるんだったな！？
じゃあ安室さんに代わってくれ！』

貴方『(透さん…)』

ポアロのアルバイト店員、安室透ー彼の正体は、黒ずくめの組織に潜入中の公安警察官だ。
そして、A(現在は桃香)の恋人兼彼氏でもある。
彼に訊けばわかるかもしれない…！！