ここ何処だよ((3【名探偵コナン】『降谷零/安室透』

112 ページ28

コナンと哀、桃香が観覧車に向かっていると、ポケットに入れたコナンのスマホが震えた。

突然コナンが立ち止まり、哀と桃香も足を止めて振り返る。

哀『どうかしたの？』

貴方『連絡きた…とかですか？』

コナン『ああ、桃香の言った通り電話だ！
もしかしたら…やっぱり…！』

スマホの着信画面には光彦の名前が表示されていた。

哀と桃香にスマホの画面を見せて、応答ボタンをタップする。

コナン『光彦！お前なー！！』

電話に出るなり叱りつけると、「コナン君、助けて！」光彦ではなく歩美の切迫した声が聞こえてきた。

コナン『歩美か？どうした？』

歩美『観覧車に乗ってたら、お姉さんの具合が悪くなっちゃって…』

コナン『何？それで彼女の容体は？』

歩美『え、えっと…頭を抑えて苦しんでるよ。
何か言ってるんだけど、意味が分からなくて、光彦君がメモしてくれてる…』

光彦の機転を、コナンは頼もしく感じながら、「分かった」と答えた。

歩美『コナン君、お願い。早く助けて！』

コナン『落ち着け、歩美。お前たちは無事なんだな？』

歩美『う、うん』

コナンが「よし！」と振り返って頷くと、そばにいた哀と桃香は胸をなで下ろした。

コナン『すぐに救急車呼んでやっから、電話はそのまま切らずに彼女の様子を伝えてくれ！』

113→←111

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す