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光彦『皆さん、下を見てください。
虹が出てますよ。
ほら、お姉さんも前に来て!』

光彦に言われて女は窓に近づき、ゆっくりと下を覗き込んだ。

ゴンドラの真下からはスポットライトの5色の光が扇状に放たれている。

女は窓から下を見た瞬間、「クッ!」と頭を抑えた。

ううう…と呻きながらその場にうずくまる。

歩美『あっ、お姉さん!大丈夫!?』

元太『どうかしたか!?』

異変に気づいた子供たちが声を掛けると、女は頭を抑えながら「大丈夫よ」と答えた。

女『少し目眩が…』

光彦『きっと高いところが苦手なんですね』

と言う光彦の横で、元太は窓を振り返った。

元太『お!もうすぐ一番上に着くぞ!』

歩美『本当だー!』

子供たちを乗せたゴンドラが頂上に近づくと、噴水がさらに上がり、スポットライトの5色の光が左右に動き、広がったり交差したりした。

元太『丁度真ん中に来たぞ』

歩美『すごーい!スポットライトが重なった!』

光彦『綺麗ですねー』

重なった光はまた左右に動き、白、橙、青、緑、赤
の光が扇状に広がった。

その光の束が女の瞳に映るー。

女『う、ううう…』

女は目を閉じた。

そして再び目を開けるとー小さくなった瞳孔が震え出した。

女『うううう…ぐああああー!!』

頭を抱えて苦しみ出したかと思うと、頭を振りながら座席の上に倒れ込む。

元太『おい!しっかりしろよ!』

元太が素早く駆け寄って、うずくまる女の肩に手をかけた。

元太『頭がいてーのか?』

女『…ノ…ノックは…』

頭を抱えた女が、絞り出すような声で呟く。

元太『歩美、光彦!
どうしよう、姉ちゃんが変な事言ってっぞ!!』

光彦『何か思い出したのかも!』

スマホで助けを呼ぼうとしていた光彦は、歩美にスマホを渡して手帳をポケットから取り出した。

光彦『歩美ちゃん、コナン君に電話してください!
ー元太君、お姉さんはなんて?』

元太『何か、ドアを叩けって…』

光彦『ドアですか!?』

光彦が手帳にメモしようとすると、女が呻きながら再び呟いた。

女『うう…キール…バーボン…』

元太『ほら、また何か言ってんぞ!』

光彦『静かにしてください、元太君!』

女『…スタウト…アクアビット…リー…スリング…』

光彦が女の言葉を手帳に書くそばで、コナンに電話を掛けた歩美は、「お願い…早く…!』
呼び出し音を聞きながら、祈るように呟いた。

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9Sに殺されたいロリコン - いつも思うの鳩ぽっぽー (2019年9月7日 15時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 私も二がいいです (2017年9月27日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
自由狐(プロフ) - 2がいいです( ・ ω・ )(アンケートの時だけ来てすいません) (2017年9月27日 23時) (レス) id: bbf60e75fb (このIDを非表示/違反報告)
友姫(プロフ) - りんさん、ありがとうございますこれからも楽しんでいただけるように頑張りますね(*^^*) (2017年9月22日 23時) (レス) id: ca7f04bc18 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2017年9月22日 22時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:友姫 | 作成日時:2017年9月22日 21時

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