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博士『観覧車が空いてきたぞ。乗るなら今がチャンスじゃー!』

元太『マジかよ!』

博士を見上げた元太が目を丸くした。

歩美『じゃあ観覧車に乗ってから始めよっか』

光彦『いいですね。景色を見たら何か思い出すかも知れませんし』

元太『よーし!姉ちゃん、観覧車に乗りに行こうぜ!』

元太がそう言って女の手を引っ張ると、歩美がお尻を押した。

女は驚きながらも楽しそうに子供たちと観覧車へ向かう。

コナン『ったく…』

コナンが呆れると、哀と桃香はフッと笑った。

哀『ま、観覧車好きの博士に』

貴方『付き合ってあげましょう?』

コナン『一番乗りたがってるのは博士って訳か…』

満面の笑みでピースサインをする博士を、コナンは再び見上げた。

すると横にいた哀と桃香はゲームコーナーの係員に近づいていった。

哀『すみません。さっきダーツをしていた女性に』

貴方『見覚えありませんか?』

係員『え?さっきの銀髪の人かい?』

コナン『うん!お兄さん、知らない?』

遅れてカウンターに駆け寄ったコナンが訊ねると、係員は「うーん…」と顎に手を当てて首をひねった。

係員『見覚えないなぁ。あれ程の腕前のお客さんは忘れるはずがないからねぇ』

そう言って係員は、背後にあるダーツの的を振り返った。

女が放った三本のダーツの矢は、全て中央の小さな黒い円(ダブルブル)に刺さっている。

(全てがダブルブルに…まぐれで出来る事じゃねえな…)

コナンが三本の矢を鋭い目で見ると、険しい顔をした哀が小さく頷いた。

哀『(あの、女只者じゃない…。)』

貴方『(流石キュラソー。素晴らしいね。でも…哀ちゃんの顔が険しくなってきたな…)
哀?大丈夫ですか…?』

哀『え、ええ…。大丈夫よ。』

哀は胸騒ぎを覚えた。

すると、係員が「あ、そうだ」と身を屈めてカウンターの下を覗き込んだ。

係員『これ、さっきのお友達に渡してくれるかな。
色を塗る前の試作品が余ってたんだ』

係員はそう言って、カウンターの下から出した色の塗ってないイルカのキーホルダーをコナンに手渡した。

係員『あのお姉さんの分が足りなかったから、これで良かったらって思って。
好きな色を塗って楽しんでねって伝えてくれるかな』

コナン『うん、伝えとくね!
ありがとうお兄さん』

コナンは礼を言うと、「行こうぜ灰原、桃香」と歩き出した。

哀と桃香も後を追う。

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9Sに殺されたいロリコン - いつも思うの鳩ぽっぽー (2019年9月7日 15時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 私も二がいいです (2017年9月27日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
自由狐(プロフ) - 2がいいです( ・ ω・ )(アンケートの時だけ来てすいません) (2017年9月27日 23時) (レス) id: bbf60e75fb (このIDを非表示/違反報告)
友姫(プロフ) - りんさん、ありがとうございますこれからも楽しんでいただけるように頑張りますね(*^^*) (2017年9月22日 23時) (レス) id: ca7f04bc18 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2017年9月22日 22時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:友姫 | 作成日時:2017年9月22日 21時

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