ここ何処だよ((3【名探偵コナン】『降谷零/安室透』

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二手に分かれて、記憶喪失の女性を知っている人を捜す事にしたコナンは、哀と桃香と共に屋外施設にいる係員たちに声を掛けて女の写真を見せた。

観覧車の入り口付近で行列を誘導している係員にも聞いてみたが、「見た事ないなあ」と首を横に振られてしまった。

コナンと哀と桃香は係員に一礼すると、歩きながらスマホに表示された女の写真を見た。

哀『彼女、本当にここに来た事あるのかしら…？』

貴方『確かにそうですね…』

哀と桃香が怪訝そうに言うと、コナンは「ああ」と哀と桃香を振り返った。

コナン『あれだけ特徴的な髪と目をしているのに、誰１人として覚えてないなんて可笑しいよな』

哀、桃香『それで、次はどこへ行くつもり？(ですか？)』

コナン『地上は大半回っちまったからなあ』

観覧車から水族館へと続く道を歩いていたコナンは、階段の手前で立ち止まって手すりにもたれると、パンフレットの地図を見た。

コナン『水族館側は元太たちに任せてあるし』

貴方『そうでもないみたいですよ？ほら、後ろ』

すると、手すりの向かうから「頑張れ、姉ちゃん！」と元太の声がした。

地図から顔を上げると、水族館の手前にあるゲームコーナーに元太たちの姿が見えた。

光彦『最後の一本ですよ。慎重にいってください！』

歩美『２人とも静かにしないとお姉さんが集中出来ないよ』

子供たちの傍には記憶喪失の女が立っていて、ダーツの矢を円形の的に向かって投げようとしている。

貴方『ほら…ね』

コナン『あいつら…』

哀『どうやら探偵ごっこに飽きちゃったみたいね』

女は鋭い眼光で的を見ると、矢を軽く投げた。

矢は見事に的の真ん中に刺さり、パンパカパーン！とにぎやかな音楽が流れた。

的の上のモニターに〈HIGHーSCORE 150pt〉と表示される。

係員『おめでとうございまーす！本日の最高得点でーす！！』

カランカランとベルを鳴らす係員に、女はキョトンとした。

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